女子1500mの日本ランキング2026を、World Athletics公式の日本トップリスト(屋外・1人1記録)を土台に、全30行を国内主催者の公式リザルトと突き合わせてまとめました。女子1500mの日本記録は田中希実選手(豊田自動織機)の3分59秒19。その田中選手が今季の4分03秒00で1位で、2位から30位までは8秒56の幅に29人がひしめきます。2026年9月12日の全日本実業団まで反映し、記録が生まれた15大会の分布と、アジア大会2026(9月26日決勝)の見どころまで整理します。
この記事でわかること
- 2026年 女子1500m 日本TOP30の記録・所属・大会名・日付(全30行を主催者リザルトで照合)
- 日本記録3分59秒19と、1位・田中希実選手の4分03秒00が歴代のどこに位置するか
- 記録が生まれた15大会の分布と、ホクレン・ディスタンスチャレンジの存在感
- 第110回日本選手権は「予選のほうが速かった」という事実とその中身
- アジア大会2026 女子1500m(9月26日22時15分・決勝一発)の日本代表と見どころ
2026年 女子1500m 日本ランキングTOP30
集計基準日は2026年9月22日です。World Athleticsの2026年日本トップリスト(屋外・1人1記録)を順位づけの基盤にし、全30行の記録・所属・大会名を国内主催団体の公式リザルトで確認しました。
| 順位 | 記録 | 選手 | 所属 | 記録を出した大会 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4:03.00 | 田中 希実 | 豊田自動織機 | 第62回パリオ・チッタ・デッラ・クエルチャ(イタリア・ロヴェレート) | 9/8 |
| 2 | 4:10.48 | 道下 美槻 | 積水化学 | 日本グランプリシリーズ MDC GP(世田谷・大蔵運動公園) | 5/30 |
| 3 | 4:11.12 | 塩見 綾乃 | 岩谷産業 | ホクレン・ディスタンスチャレンジ第4戦 深川大会(1500mA) | 7/15 |
| 4 | 4:11.49 | 田島 愛理 | 順天堂大 | Night of Athletics(ベルギー・ヒュースデン=ゾルダー) | 7/18 |
| 5 | 4:13.12 | 木田 美緒莉 | 順天堂大 | ホクレンDC第1戦 千歳大会(1500mA) | 7/4 |
| 6 | 4:13.13 | 樺沢 和佳奈 | 三井住友海上 | 第74回全日本実業団対抗選手権(たけびしスタジアム京都) | 9/12 |
| 7 | 4:13.75 | 木村 友香 | 積水化学 | 第74回全日本実業団対抗選手権 | 9/12 |
| 8 | 4:13.90 | 齋藤 みう | パナソニック | 第328回日本体育大学長距離競技会(横浜) | 4/25 |
| 9 | 4:13.92 | 長谷川 麻央 | 岩谷産業 | 日本グランプリシリーズ MDC GP | 5/30 |
| 10 | 4:14.62 | 小山 愛結 | 岩谷産業 | 第74回全日本実業団対抗選手権 | 9/12 |
| 11 | 4:14.69 | 康本 花梨 | スターツ | 第34回金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会 | 4/11 |
| 12 | 4:14.98 | 卜部 蘭 | 積水化学 | ホクレンDC第3戦 北見大会 | 7/11 |
| 13 | 4:15.51 | 児玉 彩花 | 岩谷産業 | ホクレンDC第5戦 士別大会 | 7/18 |
| 14 | 4:15.82 | 長森 結愛 | 仙台育英高 | 第110回日本選手権(予選2組) | 6/13 |
| 15 | 4:15.86 | 真也加 ジェルーシャ有里 | 大塚製薬 | 第110回日本選手権(予選2組) | 6/13 |
| 16 | 4:16.03 | 小暮 真緒 | JP日本郵政グループ | 第74回全日本実業団対抗選手権 | 9/12 |
| 17 | 4:16.13 | 逸見 亜優 | 豊田自動織機 | 第110回日本選手権(予選2組) | 6/13 |
| 18 | 4:16.54 | ドルーリー 朱瑛里 | 岡山陸協 | 第60回織田幹雄記念国際(広島) | 4/29 |
| 19 | 4:16.55 | 相場 茉奈 | 大東文化大 | 第34回金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会 | 4/11 |
| 20 | 4:16.81 | 正司 瑠奈 | 資生堂 | 日本グランプリシリーズ MDC GP | 5/30 |
| 21 | 4:17.44 | 木下 紗那 | ルートインホテルズ | ホクレンDC第3戦 北見大会 | 7/11 |
| 22 | 4:17.49 | 坂尻 有花 | ワコール | 第74回全日本実業団対抗選手権 | 9/12 |
| 23 | 4:17.61 | 中後 心晴 | Daiichi Life | 第68回東日本実業団選手権(NDソフトスタジアム山形) | 5/15 |
| 24 | 4:18.16 | 信櫻 空 | 横浜市陸協 | 第60回織田幹雄記念国際(広島) | 4/29 |
| 25 | 4:18.26 | 西山 未奈美 | 三井住友海上 | 世田谷区立総合運動場での競技会 | 4/4 |
| 26 | 4:18.30 | 村井 和果 | 薫英女学院(大阪) | 令和8年度全国高校総体 近畿地区予選会(彦根) | 6/19 |
| 27 | 4:18.47 | 森 智香子 | 積水化学 | 第110回日本選手権(予選1組) | 6/13 |
| 28 | 4:18.60 | 渡部 鈴夏 | 岩谷産業 | ホクレンDC第3戦 北見大会 | 7/11 |
| 29 | 4:18.75 | 穗岐山 芽衣 | アストラック | ホクレンDC第1戦 千歳大会(1500mA) | 7/4 |
| 30 | 4:19.04 | 磯部 早良 | 豊田自動織機 | ホクレンDC第4戦 深川大会(1500mB) | 7/15 |
集計ルールと確認できなかったこと
- 順位づけの基盤はWorld Athleticsの2026年日本トップリスト(屋外・1人1記録)です。日本記録・U20日本記録は日本陸連の記録ページ(2026年9月14日現在)を正としています。
- 表では大会名を短く書いています。正式名称は、第74回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会/第110回日本陸上競技選手権大会/第60回織田幹雄記念国際陸上競技大会/第34回金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会/第68回東日本実業団陸上競技選手権大会/令和8年度全国高等学校総合体育大会近畿地区予選会です。MDC GPの会場は世田谷区立大蔵運動公園陸上競技場です。
- 所属は、その記録を出した大会の主催者リザルトの表記に合わせました(全角の略記は通常表記に改めています)。同じ選手でも大会によって表記が異なる場合があります。
- 主催者リザルトを確認できなかったのは4行です。1位・田中選手(イタリア)と4位・田島選手(ベルギー)は海外大会で、大会名はWorld Athleticsの表記によります。8位・齋藤選手の大会は日本体育大学の競技会日程で「第328回長距離競技会(4月25・26日)」と確認しましたが、種目別リザルトは未確認(WA表記は「21st Nittaidai Challenge Games」)。25位・西山選手はWA表記が「Setagaya Track and Field Meet」(世田谷区立総合運動場陸上競技場・4月4日)で、正式名称は記載していません。
- 更新時期は未定です。更新する場合は集計基準日を本文に記載します。

女子1500mの日本記録は3分59秒19──1位の4分03秒00はどこに位置するか
女子1500mの日本記録は3分59秒19です。田中希実選手(当時の所属表記は豊田織機TC)が2021年8月4日、東京の国立競技場で行われたオリンピックでマークしました(日本陸連の日本記録一覧・2026年9月14日現在)。日本人で4分を切ったのは田中選手だけです。
その田中選手の4分03秒00は、2026年9月8日、イタリア・ロヴェレートの第62回パリオ・チッタ・デッラ・クエルチャで5位に入ったときの記録です。2位の道下美槻選手(積水化学)の4分10秒48とは7秒48差。TOP30の2位から30位までが8秒56の中に収まっていることを考えると、1位だけが完全に別の層にいます。
どれくらい別の層なのか。World Athleticsの日本オールタイムリスト(1人1記録)で見ると、次のようになります。
| 日本歴代 | 記録 | 選手 | 年月日 |
|---|---|---|---|
| 1 | 3:59.19 | 田中 希実 | 2021年8月4日 |
| 2 | 4:07.86 | 小林 祐梨子 | 2006年9月24日 |
| 3 | 4:07.90 | 卜部 蘭 | 2021年8月2日 |
| 4 | 4:09.30 | 杉森 美保 | 2005年4月9日 |
| 5 | 4:09.41 | 後藤 夢 | 2024年8月6日 |
| 6 | 4:09.88 | 木村 友香 | 2025年7月6日 |
| 7 | 4:10.00 | 吉川 美香 | 2007年5月5日 |
(World Athletics 日本オールタイムリスト/1人1記録。上位7人を抜粋)
田中選手を除くと歴代最高は小林祐梨子選手の4分07秒86で、これは2006年の記録です。つまり田中選手の今季の4分03秒00は、田中選手以外の日本人が出した歴代最高より4秒86速いということになります。
さらに、World Athleticsの日本リストを「1人1記録」ではなく全記録で並べ替えると、田中選手の突出ぶりがはっきりします(2026年・上位9本)。
| 記録 | 選手 | 日付 |
|---|---|---|
| 4:03.00 | 田中 希実 | 9/8 |
| 4:06.39 | 田中 希実 | 2/14 |
| 4:06.43 | 田中 希実 | 6/13 |
| 4:08.53 | 田中 希実 | 7/4 |
| 4:10.48 | 道下 美槻 | 5/30 |
| 4:10.52 | 田中 希実 | 5/23 |
| 4:11.12 | 塩見 綾乃 | 7/15 |
| 4:11.49 | 田島 愛理 | 7/18 |
| 4:11.80 | 田中 希実 | 6/14 |
2026年に日本人が出した上位9本のうち6本が田中選手のもので、上位4本はすべて田中選手です。他の選手で最上位は道下選手の4分10秒48(全体5番目)でした。
田中選手は日本代表として世界の舞台を継続的に踏んできた選手でもあります。日本陸連公式アカウントが投稿した、2024年の世界室内陸上(グラスゴー)でのオフショットです(投稿当時の所属表記はNew Balance、2026年は豊田自動織機)。
// 【#世界室内陸上🇬🇧】 チームカメラ📸🇯🇵 オフショット🫶 \\#田中希実 選手(New Balance)と #有森裕子 副会長とでツーショット✌️📸 ⏬応援メッセージ募集中
派遣設定記録を破ったのは1人だけ
日本陸連が愛知・名古屋2026アジア競技大会に向けて設定した派遣設定記録は、女子1500mが4分07秒68です(男子は3分36秒53)。日本記録3分59秒19との差は8秒49。女子800mが日本記録1分59秒52に対して派遣設定記録2分01秒67(2秒15差)であることと比べると、1500mの設定はかなり厳しい水準に置かれています。
そして2026年に4分07秒68を破った日本人は田中選手だけです。全記録で見ると4分03秒00・4分06秒39・4分06秒43の3本が該当し、すべて田中選手のもの。日本選手権の予選で出た4分06秒43には、公式ライブ結果の備考にアジア大会派遣設定記録突破を示す「AJS」が付いています。2位の道下選手は4分10秒48で、2秒80届いていません。
2位から30位までは8秒56の中に29人
2位・道下美槻選手(積水化学)の4分10秒48は、5月30日に世田谷区立大蔵運動公園陸上競技場で行われた日本グランプリシリーズのMDC GPで出たものです。このレースはWorld Athleticsの日本オールタイムリストでも歴代11位に入る記録で、2026年に生まれた記録が日本歴代TOP30に3本(道下選手の11位、塩見綾乃選手の15位、木田美緒莉選手の27位)食い込んでいます。
3位の塩見綾乃選手(岩谷産業)は7月15日のホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会で4分11秒12。主催者リザルトに「PB」が付いた自己記録更新でした。塩見選手はアジア大会には女子800mの代表として出場します。女子800mのランキングは女子800m日本ランキング2026にまとめています。
4位の田島愛理選手(順天堂大)はベルギーのNight of Athleticsで4分11秒49。学生では最上位です。5位の木田美緒莉選手(順天堂大)は7月4日の千歳大会で4分13秒12の自己新。順天堂大から2人が4位・5位に並びました。
8位の齋藤みう選手(パナソニック)は、この種目のリストの中で少し毛色が違います。齋藤選手は女子3000m障害の日本記録9分24秒72(2025年9月15日・世界選手権/日本陸連 日本記録一覧)の保持者で、アジア大会にも3000m障害の代表として出場します。25位の西山未奈美選手(三井住友海上)も同じく3000m障害の日本代表です。
所属別の勢力図
TOP30を所属で数えると、上位3チームだけで12人=4割を占めます。
| 所属 | 人数 | 該当選手(順位) |
|---|---|---|
| 岩谷産業 | 5 | 塩見(3)・長谷川(9)・小山(10)・児玉(13)・渡部(28) |
| 積水化学 | 4 | 道下(2)・木村(7)・卜部(12)・森(27) |
| 豊田自動織機 | 3 | 田中(1)・逸見(17)・磯部(30) |
| 三井住友海上 | 2 | 樺沢(6)・西山(25) |
| 順天堂大 | 2 | 田島(4)・木田(5) |
大学生は田島選手・木田選手・相場茉奈選手(大東文化大・19位)の3人、高校生は長森結愛選手(仙台育英高・14位)と村井和果選手(薫英女学院・26位)の2人です。TOP30のうち日本選手権の決勝を走った12人に限ると、公式リザルトの生年表記は最年長が森智香子選手(92)、最年少が長森選手(09)で、17学年分の開きがありました。
TOP30にはアジア大会2026の日本代表が5人います。1500m代表の田中選手・道下選手に加え、800m代表の塩見選手、3000m障害代表の齋藤選手・西山選手。1500mのランキングは、そのまま日本の中距離〜障害の代表の顔ぶれになっていると言えます。
記録が生まれた15大会──ホクレン4戦で4分の1以上
TOP30の30本は、国内13・海外2の計15大会に分散しています。大会シリーズごとにまとめると次のとおりです。
| 大会(シリーズ) | 本数 | 該当順位 |
|---|---|---|
| ホクレン・ディスタンスチャレンジ(千歳7/4・北見7/11・深川7/15・士別7/18の4大会) | 8 | 3・5・12・13・21・28・29・30 |
| 第74回全日本実業団対抗選手権(9/12・京都) | 5 | 6・7・10・16・22 |
| 第110回日本選手権 予選(6/13・名古屋) | 4 | 14・15・17・27 |
| 日本グランプリシリーズ MDC GP(5/30・世田谷) | 3 | 2・9・20 |
| 第34回金栗記念(4/11・熊本) | 2 | 11・19 |
| 第60回織田幹雄記念国際(4/29・広島) | 2 | 18・24 |
| 海外2大会(イタリア9/8・ベルギー7/18) | 2 | 1・4 |
| 第68回東日本実業団選手権(5/15・天童) | 1 | 23 |
| 第328回日本体育大学長距離競技会(4/25・横浜) | 1 | 8 |
| 世田谷区立総合運動場の競技会(4/4) | 1 | 25 |
| 令和8年度全国高校総体 近畿地区予選会(6/19・彦根) | 1 | 26 |
いちばん目を引くのは**ホクレン・ディスタンスチャレンジの8本=TOP30の26.7%**です。7月の北海道を転戦する全5戦のシリーズ(第2戦は7月8日の網走大会)で、女子1500mのTOP30入りは網走以外の4大会から出ました。北見大会だけで3本(12位・21位・28位)です。記録を狙う場として、このシリーズが機能していることが数字に出ています。
月別に並べ替えると、もうひとつの傾向が見えます。
| 月 | 本数 |
|---|---|
| 4月 | 6 |
| 5月 | 4 |
| 6月 | 5 |
| 7月 | 9 |
| 8月 | 0 |
| 9月 | 6 |
8月はゼロです。 一方で9月は6本あり、そのうち5本は9月12日の全日本実業団で生まれました。7月と9月の2つの山があり、その間の8月には1本もない。ランキングを見るタイミングを考えるうえで押さえておきたい構造です(本記事は9月12日の全日本実業団まで反映しています)。
第110回日本選手権は「予選のほうが速かった」
2026年の女子1500mでいちばん面白いデータが、6月13〜14日の第110回日本選手権(名古屋・パロマ瑞穂スタジアム)にあります。
まず決勝の結果です。
TRACK HUB RESULTS
第110回日本陸上競技選手権大会 女子1500m 決勝
女子1500m 決勝
| 順位 | 選手 | 所属 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1 | 田中 希実 | 豊田自動織機 | 4:11.80 |
| 2 | 道下 美槻 | 積水化学 | 4:14.49 |
| 3 | 田島 愛理 | 順天堂大 | 4:14.53 |
| 4 | 逸見 亜優 | 豊田自動織機 | 4:16.42 |
| 5 | 樺沢 和佳奈 | 三井住友海上 | 4:16.91 |
| 6 | 真也加 ジェルーシャ有里 | 大塚製薬 | 4:17.21 |
| 7 | 木田 美緒莉 | 順天堂大 | 4:17.57 |
| 8 | 長森 結愛 | 仙台育英高 | 4:17.69 |
田中選手が4分11秒80で7連覇。日本陸連公式アカウントも同日に結果を投稿しています。
// 【#日本選手権】3日目 \\ ◆女子1500m決勝 結果 1位🥇#田中希実(豊田自動織機)4分11秒80 2位🥈#道下美槻(積水化学)4分14秒49 3位🥉#田島愛理(順天堂大)4分14秒53 田中選手は7連覇達成✨ アジア大会日本🇯🇵代表内定です🎉 ✅速報 ✨当日チケット発売中✨…
ここからが本題です。前日6月13日の予選は2組制で行われ、第2組では決勝より速い記録が並んでいました。公式ライブ結果から、決勝進出12人の予選タイムと決勝タイムを並べてみます。
| 選手 | 予選(6/13) | 決勝(6/14) | 差 |
|---|---|---|---|
| 田中 希実 | 4:06.43 | 4:11.80 | +5.37 |
| 道下 美槻 | 4:15.70 | 4:14.49 | −1.21 |
| 田島 愛理 | 4:17.80 | 4:14.53 | −3.27 |
| 逸見 亜優 | 4:16.13 | 4:16.42 | +0.29 |
| 樺沢 和佳奈 | 4:18.09 | 4:16.91 | −1.18 |
| 真也加 ジェルーシャ有里 | 4:15.86 | 4:17.21 | +1.35 |
| 木田 美緒莉 | 4:17.89 | 4:17.57 | −0.32 |
| 長森 結愛 | 4:15.82 | 4:17.69 | +1.87 |
| 長谷川 麻央 | 4:16.03 | 4:17.79 | +1.76 |
| 児玉 彩花 | 4:18.45 | 4:18.20 | −0.25 |
| 森 智香子 | 4:18.47 | 4:18.59 | +0.12 |
| 相場 茉奈 | 4:18.02 | 4:20.29 | +2.27 |
決勝で予選を上回ったのは12人中5人だけ。田中選手の予選4分06秒43は、自身の決勝タイムより5秒37速く、2026年に日本人が出した記録としても全体3番目にあたります。
予選第2組は上位6人が4分16秒13以内でゴールしましたが、決勝で4分16秒13以内に入ったのは3人でした。
この結果、決勝を走った12人のうち、決勝のタイムが2026年のシーズンベストになった選手は1人もいません。TOP30に「2026年6月14日」の記録は1本もなく、逆に4人(14位・長森選手、15位・真也加選手、17位・逸見選手、27位・森選手)はTOP30入りの記録が予選のタイムです。
日本選手権は順位を決める場で、記録を狙う場ではない──と言ってしまえばそれまでですが、ランキングを読むときに「タイムが良い=その大会で勝った」ではないことを、この種目はきれいに示しています。中距離のレース設計の考え方は800m練習メニュー完全ガイドでも扱っています。
「日本ランキング」は1つではない
もうひとつ、ランキングを読むときに知っておきたいのが、公式の一覧でも集計の定義が違えば顔ぶれが変わるということです。
日本陸連は「全国高等学校リモート陸上競技大会」として、高校生のランキングを公式に公開しています。2026年度は、インターハイの都道府県大会56大会と地区大会11大会の計67大会のリザルトを集計し、World Athleticsのリザルトスコアでポイント化して順位づけする仕組みです。
その女子1500mランキングの上位3人は、1位がアカイメアリー選手(白鵬女・神奈川・3年)の4分13秒42(6月13日)、2位がムリティマーシー選手(神村学園・鹿児島・2年)の4分14秒93(6月13日)、3位が村井和果選手(薫英女学院・大阪・3年)の4分18秒30(6月19日)です。
ところが、アカイメアリー選手の4分13秒42とムリティマーシー選手の4分14秒93は、World Athleticsの2026年日本リストには載っていません。上位200位まで見ても該当する記録がありませんでした。World Athleticsのリストは国籍で絞り込む方式です。本記事のTOP30に入る高校生の最上位が、高校リモート3位の村井選手(26位)になっているのは、この違いによるものです。
逆のケースもあります。本記事の14位・長森結愛選手(仙台育英高)の4分15秒82は、高校リモートのランキングには載っていません。長森選手の記録は日本選手権の予選で出たもので、高校リモートが集計対象としている67大会(インターハイの都道府県大会・地区大会)に含まれないからです。
つまり、
- World Athleticsの日本リスト=国籍で絞り込み、屋外の記録を1人1記録で並べたもの
- 高校リモート=高校生を対象に、指定された67大会のリザルトを集計したもの
という別々のものさしで、どちらかがもう一方を含んでいる関係ではありません。「女子1500mの日本ランキング」と検索して数字が食い違って見えるときは、まずどちらの定義かを確かめるのが近道です。中距離全体の記事は中距離走ガイドにまとめています。

アジア大会2026 女子1500mは9月26日22時15分
愛知・名古屋2026アジア競技大会の陸上競技は9月23日から29日まで行われ、女子1500mは9月26日(土)22時15分に決勝のみです。予選はありません(男子1500mは9月26日20時51分に予選、9月28日20時05分に決勝という日程です)。
日本代表は田中希実選手(豊田自動織機)と道下美槻選手(積水化学)の2人。ランキングの1位と2位がそのまま出場します。
田中選手は1500m・5000m・10000mの3種目にエントリーしています。陸上競技の初日9月23日は男女ハーフマラソン競歩のみで、トラック&フィールドは9月24日(木)に開幕。田中選手はその日の21時25分から女子10000m決勝に登場し、1500m決勝は3種目のうち2番目になります。日本選手権 女子1500m優勝後のコメント(日本陸連)では、「アジア大会も出たことがないので、もし出場したら、『初めてのアジア大会』が、また、この場所ということになる」と話していました。
競技日程は日本陸連の大会特設ページ(2026年9月22日現在)にもとづいています。大会全体の日程と日本代表はアジア大会2026陸上の日程×日本代表にまとめました。
よくある質問
女子1500mの日本記録は? 4分の壁を破ったのは何人?
日本記録は3分59秒19(田中希実選手・2021年8月4日/日本陸連の日本記録一覧 2026年9月14日現在)で、日本人で4分を切ったのは田中選手だけです。田中選手を除く歴代最高は4分07秒86(小林祐梨子選手・2006年)で、こちらは2006年から更新されていません。4分の壁は、日本の女子中距離でいまも1人しか越えていない線です。
高校生の日本最高記録は?
U20日本記録が4分07秒86で、小林祐梨子選手(須磨学園高)が2006年9月24日に出したものです。U18日本記録は久保凛選手(東大阪大敬愛高)が2025年6月13日にインターハイ近畿地区予選会でマークした4分11秒07です(いずれも日本陸連の記録ページ・2026年9月14日現在)。
久保凛選手はこのランキングに入っていないの?
2026年のWorld Athletics日本リスト(屋外・1500m)には、上位200位までを見ても久保選手の名前はありません。久保選手は女子800mの日本記録保持者で、アジア大会も800mでの出場です。詳しくは久保凛の記録まとめをご覧ください。
4分15秒で走ると日本でどのくらいの位置?
2026年のリストでは4分15秒51が13位、4分15秒82が14位です。つまり4分15秒台前半で日本のトップ15に入る水準です。4分19秒81が34位、4分20秒01が35位なので、4分20秒を切っているのは34人まで、というのがもうひとつの目安になります。
このランキングはいつ更新される?
更新時期は未定です。更新する場合は、タイトルの【年月版】と本文の集計基準日を書き換えてお知らせします。本記事の集計基準日は2026年9月22日です。
まとめ
- 2026年の女子1500m日本1位は田中希実選手の4分03秒00。2位の道下美槻選手とは7秒48差で、2位から30位までは8秒56の中に29人が並ぶ
- アジア大会の派遣設定記録4分07秒68を破ったのは田中選手1人だけ
- 記録は国内13・海外2の計15大会に分散し、ホクレン・ディスタンスチャレンジの4大会だけで8本=TOP30の26.7%。8月はゼロで、9月に6本が生まれた
- 第110回日本選手権は予選のほうが速く、決勝の12人は誰も決勝でシーズンベストを出していない。4人はTOP30入りの記録が予選のもの
- 「日本ランキング」はWorld Athleticsの国籍ベースのリストと、高校リモートの67大会集計とで顔ぶれが違う
- アジア大会女子1500mは9月26日(土)22時15分・決勝一発。田中選手と道下選手が出場する
自分の1500mがいまどの位置にあるかを知ると、次に削るべき秒数が具体的になります。陸上練習ノートアプリ「TRACK HUB」では、レースのタイムと練習の中身を同じ画面で並べて記録できます。ラップの入り方や、記録が出た日の練習量を残しておくと、来季のシーズン設計を組み立てるときの材料になります。



