アジア大会2026の陸上競技の結果は、日本代表のメダル32個で幕を閉じました。第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026アジア競技大会)の陸上競技は9月23日から29日までの7日間、名古屋市瑞穂公園陸上競技場とロードコースで50種目の決勝が行われ、日本は金10・銀12・銅10を獲得しています。

記録面のトピックは3つ。女子棒高跳の諸田実咲選手の日本記録4m55、男子800m・1500m・3000m障害物の3つの大会記録、そして女子2種目での金銀独占です。順位と記録は日本陸上競技連盟(以下、日本陸連)のリザルトとWorld Athleticsの公式結果・大会レポートを全行照合しました。

この記事でわかること

  • メダル32個(金10・銀12・銅10)の全一覧と、50種目すべての表彰台と日本勢の順位
  • 男子800m・1500m・3000m障害物の「64年ぶり」「40年ぶり」「56年ぶり」の中身
  • 諸田実咲選手の日本新記録4m55と、女子で2つ生まれた金銀独占
  • 競歩の判定と女子マラソン競歩の翌日の失格が、順位をどう動かしたか
  • メダルを逃した4位が14。3位との差は最小0秒01

アジア大会2026陸上の結果:日本のメダル32個と記録面のトピック

日本陸連の特設サイトは「日本代表メダル獲得&入賞」のカウンターで、大会終了時点の金10・銀12・銅10・入賞39を表示しています(入賞の数え方は示されていません)。メダル32個の内訳は男子18個(金7・銀7・銅4)、女子14個(金3・銀5・銅6)。本記事で場所別に数え直すと、トラック&フィールドが26個(金8)、ロードのマラソンと競歩が6個(金2)です。

金10個のうち5個は男子800m・1500m・3000m障害物・マラソン・マラソン競歩で、金の半分が中長距離とロードから出ました。もうひとつの特徴は、1種目で2人が表彰台に乗ったケースの多さです。男子1500m・男子3000m障害物・男子マラソン競歩・女子100mハードル・女子七種競技・女子やり投の6種目で日本勢が2つずつメダルを獲り、うち男子3000m障害物・女子100mハードル・女子七種競技の3種目では1位・2位を占めました。

金メダル10個

種目選手(所属)記録日
男子800m落合晃(駒大)1分44秒489月29日
男子1500m飯澤千翔(住友電工)3分36秒359月28日
男子3000m障害物三浦龍司(SUBARU)8分17秒369月28日
男子マラソン山下一貴(三菱重工)2時間10分49秒9月26日
男子マラソン競歩勝木隼人(自衛隊体育学校)3時間03分36秒9月27日
男子十種競技丸山優真(住友電工)8123点9月26〜27日
男子4×400mリレー佐藤風雅(ミズノ)→林申雅(筑波大)→今泉堅貴(内田洋行AC)→中島佑気ジョセフ(富士通)3分00秒759月29日
女子100mハードル福部真子(日本建設工業)12秒74(-0.2)9月27日
女子棒高跳諸田実咲(アットホーム)4m559月25日
女子七種競技田中友梨(スズキ)5920点9月24〜25日

銀メダル12個

種目選手(所属)記録日
男子5000m山口智規(SGH)13分31秒439月29日
男子110mハードル村竹ラシッド(JAL)13秒29(+0.8)9月27日
男子400mハードル後藤大樹(洛南高校)47秒939月28日
男子3000m障害物青木涼真(Honda)8分17秒609月28日
男子三段跳宮尾真仁(東洋大学)16m77(+0.9)9月26日
男子ハンマー投福田翔大(住友電工)71m789月25日
男子ハーフマラソン競歩山西利和(愛知製鋼)1時間28分01秒9月23日
女子5000m田中希実(豊田自動織機)15分11秒659月28日
女子10000m田中希実(豊田自動織機)32分41秒549月24日
女子100mハードル中島ひとみ(長谷川体育施設)12秒78(-0.2)9月27日
女子やり投北口榛花(JAL)62m709月27日
女子七種競技梶木菜々香(ノジマT&FC)5673点9月24〜25日

銅メダル10個

種目選手(所属)記録日
男子200m水久保漱至(宮崎県スポ協)20秒56(-0.3)9月27日
男子400m中島佑気ジョセフ(富士通)45秒229月26日
男子1500m森凪也(Honda)3分37秒929月28日
男子マラソン競歩諏方元郁(愛知製鋼)3時間08分57秒9月27日
女子1500m田中希実(豊田自動織機)4分06秒149月26日
女子マラソン矢田みくに(エディオン)2時間27分56秒9月26日
女子マラソン競歩梅野倖子(LOCOK)3時間34分59秒9月27日
女子やり投武本紗栄(オリコ)62m159月27日
女子ハンマー投マッカーサージョイアイリス(在外個人登録)68m429月29日
女子4×100mリレー青木益未(七十七銀行)→三浦愛華(愛媛競技力本部)→壹岐あいこ(大阪ガス)→御家瀬緑(住友電工)43秒529月28日

日本勢の記録:日本新1つ、大会新3つ、U20日本新1つ

種類種目・選手記録一次情報の記載
日本記録女子棒高跳 諸田実咲4m55日本陸連が「=日本新記録」
大会記録男子800m 落合晃1分44秒48WAレポートが大会記録
大会記録男子1500m 飯澤千翔3分36秒35日本陸連が「※大会新」
大会記録男子3000m障害物 三浦龍司8分17秒36日本陸連が「※大会新」
U20日本記録男子400mH 後藤大樹47秒93日本陸連が「※U20日本新」

日本選手団のチームリーダーを務めた山崎一彦強化委員長は大会中盤の囲み取材で、「アジアターゲットでナンバーワンにならなきゃいけない人たちが、確実にナンバーワンになった」と話しています。なお国別のメダル集計は本稿執筆時点(2026年10月1日)で一次情報として確認できていないため、この記事は日本の32個の中身に絞ります。

青空の下の陸上競技場とブルーのトラック

男子トラック&フィールドの14個:中距離に並んだ「64年ぶり」「40年ぶり」

日本陸連が大会前に公開した連載「記録と数字で楽しむアジア大会」(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員・野口純正氏)と突き合わせると、男子の金メダルの「久しぶり」の度合いが分かります。

落合晃の800mは日本の金として64年ぶり

最終日の男子800mを制したのは落合晃選手(駒大)です。日本陸連の集計では、この種目の日本の金メダルは1962年の森本葵さんまでの3個だけで、メダル自体も1978年が最後。大会前に「16大会ぶり(64年ぶり)」の金と書かれていたとおりの優勝で、48年ぶりのメダルでもあります。

World Athleticsのレポートは1分44秒48を大会記録とし、先行逃げ切り(front-running)での優勝だったと伝えています。大会前の大会記録は2010年広州大会のS・モラディ選手(イラン)の1分45秒45。落合選手が2026年5月30日にマークした日本記録1分43秒45からは1秒03遅いタイムでした。国内の勢力図は2026年の男子800m国内ランキングにまとめています。

1500mは金銅、3000m障害物は56年ぶりの金銀独占、5000mは山口智規の銀

男子1500mは飯澤千翔選手(住友電工)が優勝し、森凪也選手(Honda)が3位。飯澤選手の3分36秒35は大会前の大会記録3分36秒49を0秒14上回り、日本陸連のリザルトにも「※大会新」と記載されています。日本陸連は大会前、この種目を「金なら40年ぶり」「メダルなら32年ぶり」としていました。同じ集計では、日本が1大会で複数のメダルを獲ったのは1951年・1954年(銀銅)と1966年(金銅)の3回だけで、飯澤・森の金銅は1966年以来60年ぶりです。国内序列は2026年の男子1500m国内ランキングで整理しています。

男子5000mの銀は山口智規選手(SGH)で、優勝したバーレーンのBirhanu BALEW選手とは0秒64差。World Athleticsのレポートによると、BALEW選手は5000mと10000mをどちらも連覇しました。森選手はこの5000mで4位です。

男子3000m障害物は三浦龍司選手(SUBARU)と青木涼真選手(Honda)が1位・2位。大会前の大会記録は2023年杭州大会でA・サブレ選手(インド)がマークした8分19秒50で、2人ともこれを上回りました。日本陸連の集計では日本の金メダル10個の直近は1998年の内冨恭則さんで、三浦選手の金は28年ぶり。同一国の金銀独占は「日本の2回(54・70)のみ」とされており、この1位・2位は1970年以来56年ぶり、種目3回目の日本勢独占です。

村竹ラシッドの銀と、後藤大樹の47秒93

男子110mハードルは村竹ラシッド選手(JAL)が13秒29(+0.8)で2位。優勝した中国のYuanjiang CHEN選手とは0秒14差でした。村竹選手は9月11〜13日の世界アルティメット選手権(ブダペスト)まで調子が上がらなかったと明かし、その反省から「一所懸命にならない余裕を持たせた走りやハードリング」を積み直したと説明しています。

男子400mハードルは後藤大樹選手(洛南高校)が47秒93で2位。この記録には3つの意味があります。日本陸連のリザルトは「※U20日本新」とし、World Athleticsのレポートは17歳の後藤選手が自身のアジアU20記録を更新して世界U18最高記録になったと伝えています。さらに日本陸連の連載によれば日本記録は為末大さんが2001年にマークした47秒89で、47秒93は年齢区分を外した日本記録まで0秒04でした。

後藤選手は予選後に「日本記録(47秒89、為末大、2001年)を更新して黒川さん(和樹、住友電工)とワン・ツーをとって、メダルを持って帰りたい」と語っていました。日本陸連の連載は、後藤選手を今大会の男女全種目で最年少と記しています。優勝したカタールのBassem HEMEIDA選手とは0秒11差、黒川選手は6位(49秒41)です。

水久保漱至と中島佑気ジョセフの銅、12年ぶりの4×400mリレー

男子200mで3位に入ったのが水久保漱至選手(宮崎県スポ協)です。会場は20秒07の自己記録を出した2026年の日本選手権と同じでした。

男子400mは中島佑気ジョセフ選手(富士通)が45秒22で3位。本人は「金(メダル)以外考えられなかったので、本当に悔しい」と話しています。この種目は予選・準決勝・決勝の3ラウンドから予選・決勝の2ラウンドに変更されたと、林申雅選手(6位)が予選後のコメントで述べています。

その中島選手がアンカーを走った男子4×400mリレーが大会最後の種目で、日本は3分00秒75で優勝。日本陸連は大会前、この種目を「14年仁川大会以来3大会ぶり(12年ぶり)の頂点」と書いており、そのとおりの結果です。大会記録は2018年ジャカルタ大会のカタールの3分00秒56で、0秒19届いていません。

日本陸上競技連盟@jaaf_official

// 【#アジア大会】 男子4×400mリレーで金メダル🥇獲得✨️ \\ ◆男子4×400mリレー 1位🥇🇯🇵日本 3分00秒75 🇯🇵#佐藤風雅(ミズノ) 🇯🇵#林申雅(筑波大学) 🇯🇵#今泉堅貴(内田洋行AC) 🇯🇵#中島佑気ジョセフ(富士通) 応援ありがとうございました🇯🇵🙌 📺#TBS 系列 ※#TVer リアルタイム配信…

2026年9月29日Xで投稿を見る →

宮尾真仁の自己新、福田翔大の16年ぶり、丸山優真の十種競技

男子三段跳の宮尾真仁選手(東洋大学)の16m77(+0.9)は自己新記録での銀メダルでした。ただし4本目以降に全身が痙攣し、上位8人で争うトップエイトの試技をパスしています。「調子的に『17m台が行ける』と思っていたので、本当に残念」。優勝した中国のWen SU選手は17m42(大会新)でした。

男子ハンマー投は福田翔大選手(住友電工)が71m78で2位。この種目のメダルは「2010年以来4大会ぶり(16年ぶり)」(日本陸連)です。

福田選手は今季ずっと感覚が悪く大会前の練習でも70mを越えられなかったと説明し、71m78を「不完全燃焼の練習で投げるような記録」と表現しています。4位の中川達斗選手(山陽特殊製鋼)は3位と5cm差でした。

男子十種競技は丸山優真選手(住友電工)が8123点で優勝。World Athleticsのレポートは「杭州で獲った銅メダルを名古屋で金に格上げした」と記しています。日本陸連の集計では日本の金メダル6個の直近が2018年で、丸山選手の金は2大会ぶり7回目。本人は1日目終了時点で、3週間前にやりを投げていた際に右肘を剥離骨折したことを明かし、やり投は1投に絞ると語っていました。奥田啓祐選手(ウィザス)は7位です。

TRACK HUB RESULTS

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)陸上競技 男子中長距離・投てき・跳躍・リレー・混成の主要決勝

2026-09-25〜29 名古屋市瑞穂公園陸上競技場

男子800m 決勝(9月29日)

順位選手所属記録備考
1落合晃日本(駒大)1:44.48金メダル・大会新
2Ali AMIRIANイラン1:45.10
3Abubaker Haydar ABDALLAカタール1:45.25
4Xiaoheng XI中国1:45.46
7萬野七樹日本(関大)1:47.59

男子1500m 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1飯澤千翔日本(住友電工)3:36.35金メダル・大会新
2Gulveer SINGHインド3:36.72
3森凪也日本(Honda)3:37.92銅メダル
4Dezhu LIU中国3:38.03

男子3000m障害物 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1三浦龍司日本(SUBARU)8:17.36金メダル・大会新
2青木涼真日本(Honda)8:17.60銀メダル
3Zakaria EL AHLAAMIカタール8:18.13
4Avinash Mukund SABLEインド8:21.67

男子5000m 決勝(9月29日)

順位選手所属記録備考
1Birhanu BALEWバーレーン13:30.79
2山口智規日本(SGH)13:31.43銀メダル
3Gulveer SINGHインド13:32.75
4森凪也日本(Honda)13:35.55

男子10000m 決勝(9月25日)

順位選手所属記録
1Birhanu BALEWバーレーン28:27.51
2Gulveer SINGHインド28:29.38
3Albert ROPバーレーン28:34.38
5吉居大和日本(トヨタ自動車)29:06.64

男子やり投 決勝(9月28日)

順位選手所属記録
1Rumesh Tharanga PATHIRAGEスリランカ88.55
2Yash Vir SINGHインド85.72
3Rohit YADAVインド84.35
5﨑山雄太日本78.74

男子棒高跳 決勝(9月29日)

順位選手所属記録備考
1Ernest John OBIENAフィリピン5.91大会新
2Jie YAO中国5.70
3Chenyang LI中国5.70
9柄澤智哉日本(東日本三菱)5.35
11江島雅紀日本(富士通)5.20

男子4×100mリレー 決勝(9月28日)

順位選手所属記録
1中国中国38.17
2チャイニーズタイペイチャイニーズタイペイ38.32
3韓国韓国38.43
5日本(多田修平→小室歩久斗→桐生祥秀→小池祐貴)日本38.57

男子4×400mリレー 決勝(9月29日)

順位選手所属記録備考
1日本(佐藤風雅→林申雅→今泉堅貴→中島佑気ジョセフ)日本3:00.75金メダル
2カタールカタール3:00.93
3インドインド3:01.61
4タイタイ3:01.99

男子十種競技 最終結果(9月26〜27日)

順位選手所属記録備考
1丸山優真日本(住友電工)8123点金メダル
2Xinghua CHEN中国8012点
3Tejaswin SHANKARインド7934点
7奥田啓祐日本(ウィザス)7230点

女子トラック&フィールドの12個:日本新4m55と、2つの金銀独占

諸田実咲の4m55は日本新記録。中国の7連勝が止まった

9月25日の女子棒高跳で諸田実咲選手(アットホーム)が4m55で優勝しました。日本陸連は選手コメント記事で「1位 4m55 =日本新記録」と明記しています。

日本陸連の大会前の集計によると、この種目がアジア大会で実施されるようになった1998年以降、優勝はすべて中国の選手で7連勝が続いていました。日本のメダルは銀4個・銅2個で金はゼロ。諸田選手の金は日本勢として初であり、中国以外の国に初めて渡ったこの種目の金でもあります。2位の牛春格選手(中国)はアジア記録保持者です。

試技の中身は本人のコメントで追えます。4m00から始め、4m25までは柔らかめのポールで空中の上体が乱れていたものを、4m35でポールを硬くして修正。4m55は「入った瞬間に、『あ、これは行けるかも』と思った」跳躍で、ポールは全日本実業団と木南記念で日本記録を跳んだときと同じでした。大坂谷明里選手(愛媛競技力本部)は4m00で5位タイです。

七種競技は田中友梨が金、梶木菜々香が銀。七種になってから初の優勝

女子七種競技は田中友梨選手(スズキ)が5920点で金、梶木菜々香選手(ノジマT&FC)が5673点で銀。日本陸連の集計によると、アジア大会の女子混成競技は1982年から七種競技になり、それ以降に日本勢の優勝はありませんでした。日本陸連は大会前、田中選手について「五種競技を含めて52年ぶり、七種競技になってからは日本に初の『金』をもたらすチャンス」と書いています。

愛知出身の田中選手は「私の出身地での開催」という思いの強い試合だったと話し、1日目の取りこぼしを得意のやり投と最終種目の800mで逆転しました。順位には事情もありました。初日首位だったイランの選手について田中選手は「ああいう形(規定外シューズ使用による失格)でいなくなりはしたけれど、2日目はずっと自分に集中し」と語り、World Athleticsの公式結果でもこの選手は失格(DQ)と記載されています。5920点は田中選手自身の日本記録6050点(2026年・日本選手権混成)より130点低い得点でした。

梶木選手は初日の100mハードルで日本陸連が「種目別日本最高」とする13秒17をマークしましたが、「結局、良かったのは、ハードルだけじゃん」「記録の伴わない銀メダルだったのかなとも自分では感じていて」と話しています。

女子100mハードルは福部真子が金、中島ひとみが銀。独占は44年ぶり

9月27日の女子100mハードル決勝は、福部真子選手(日本建設工業)が12秒74、中島ひとみ選手(長谷川体育施設)が12秒78で1位・2位でした(向かい風0.2m)。日本陸連の集計では、この種目で日本が最後に優勝したのは1982年の秋元恵美さん。新旧日本記録保持者の2人なら「82年以来44年ぶり」の金銀独占もありうると大会前に書かれており、結果はその読みどおりです。

ただし記録は2人とも自己ベストに届いていません。日本陸連が大会前に示した記録は中島選手が12秒60(2026年・日本記録)、福部選手が12秒69(2024年)。名古屋では予選でそろって12秒85を出し、決勝で12秒7台に上げた形でした。大会記録の12秒63(1998年バンコク大会)にも届いていません。

福部選手は菊池病の影響による体調とアキレス腱の具合を抱えており、気温が低く雨も降った9月26日の予選では、アキレス腱への負担を考えて中長距離用のスパイクを履き、決勝では普段のスパイクに戻すと説明しています。中島選手も「寒いのがすごく苦手」としながら、予選は記録より「できる限りの自分の走りをする」ことに絞ったと話しました。推移は2026年の女子100mハードル国内ランキングで確認できます。

投てきの3個:やり投の52年ぶりと、マッカーサージョイアイリスの銅

女子やり投は中国のZiyi YAN選手が70m46で優勝。World Athleticsのレポートによると、YAN選手は世界U20記録保持者で、この記録は大会記録です(大会前の大会記録は2018年ジャカルタ大会の66m09)。2位が北口榛花選手(JAL)の62m70、3位が武本紗栄選手(オリコ)の62m15でした。

日本陸連は大会前、この種目で日本が複数メダルを獲れば「74年以来52年ぶり」になると書いていました。北口・武本の銀銅がその52年ぶりの複数メダルです。ただし北口選手の62m70は、日本陸連によれば大会直前の9月12日のWorld Athleticsアルティメット選手権でマークした日本記録68m92から6m22低い記録でした。推移は北口榛花の記録まとめとやり投日本記録68m92の歩みで整理しています。

最終日の女子ハンマー投では、マッカーサージョイアイリス選手(在外個人登録)が68m42で3位。日本陸連が日本記録として紹介していた自身の70m51(2024年)には届きませんでしたが、日本の女子ハンマー投としては2018年以来のメダルです。

優勝した中国の張家楽選手の78m27は大会記録でした。World Athleticsのレポートによると、張選手は直前に78m64と79m62を投げながらいずれも公認手続き中で、公認アジア記録78m22を持っていたのは2位の趙傑選手(74m83)。優勝者が公認記録のうえではアジア記録保持者ではない、という一戦です。

田中希実が3種目、女子4×100mリレーは12年ぶりの銅

女子中長距離では田中希実選手(豊田自動織機)が3種目でメダルを獲りました。9月24日の10000mで銀、9月26日の1500mで銅、9月28日の5000mで銀です。日本陸連の集計では女子1500mで日本がメダルを獲ったのは2006年が最後で、田中選手の銅は20年ぶり。10000mと5000mの銀は日本として2023年杭州大会に続く2大会連続(5000mの前回の銀は廣中璃梨佳選手)。田中選手自身は日本陸連の資料では今回がアジア大会初出場で、初出場での3種目3メダルです。

10000mと5000mで田中選手の前にいたのは、いずれもバーレーンのWinfred YAVI選手でした。YAVI選手は10000m・3000m障害物・5000mの3冠。World Athleticsのレポートは5000mについて、田中選手がフィニッシュラインまで挑み続けたが2位だったと伝えています。田中選手は1500mのあと「ラストに、10000mの(優勝した)ヤヴィ選手のような相手をあっと思わせるようなスパートができて初めて『できた』といえること」と語りました。

女子短距離のメダルは4×100mリレーの銅で出ました。日本陸連の集計によると、日本がこの種目で最後にメダルを獲ったのは12年前の2014年仁川大会で、そのときの3走が当時環太平洋大2年だった青木益未選手です。名古屋ではその青木選手が1走を務め、自分で12年ぶりの表彰台に戻しました。43秒52は2位のタイに0秒01、4位のインドには0秒05という接戦でした。

TRACK HUB RESULTS

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)陸上競技 女子フィールド・短距離の主要決勝

2026-09-24〜29 名古屋市瑞穂公園陸上競技場

女子棒高跳 決勝(9月25日)

順位選手所属記録備考
1諸田実咲日本(アットホーム)4.55金メダル・日本新
2牛春格中国4.50
3Baranica ELANGOANインド4.153位タイ
3Polina IVANOVAカザフスタン4.153位タイ
5Diva Renatta JAYADIインドネシア4.005位タイ
5大坂谷明里日本(愛媛競技力本部)4.005位タイ

女子七種競技 最終結果(9月24〜25日)

順位選手所属記録備考
1田中友梨日本(スズキ)5920点金メダル
2梶木菜々香日本(ノジマT&FC)5673点銀メダル
3Alina CHISTYAKOVAカザフスタン5568点
4Ugiloy NORBOYEVAウズベキスタン5412点

女子100mハードル 決勝(9月27日)風: -0.2

順位選手所属記録備考
1福部真子日本(日本建設工業)12.74金メダル
2中島ひとみ日本(長谷川体育施設)12.78銀メダル
3Yanni WU中国13.12
4Bo-Ya ZHANGチャイニーズタイペイ13.17

女子やり投 決勝(9月27日)

順位選手所属記録備考
1Ziyi YAN中国70.46大会新
2北口榛花日本(JAL)62.70銀メダル
3武本紗栄日本(オリコ)62.15銅メダル
4Nargiza KUCHKAROVAウズベキスタン60.97

女子ハンマー投 決勝(9月29日)

順位選手所属記録備考
1張家楽中国78.27大会新
2趙傑中国74.83
3マッカーサージョイアイリス日本(在外個人登録)68.42銅メダル
8村上来花日本(ゼンリン)63.09

女子100m 決勝(9月25日)風: -0.4

順位選手所属記録備考
1Yujie CHEN中国11.06大会新・アジアU20記録
2Veronica Shanti PEREIRAシンガポール11.21
3Edidiong ODIONGバーレーン11.33
4御家瀬緑日本(住友電工)11.43

女子400m 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1Salwa Eid NASERバーレーン49.20大会新
2Zahra ZAREIイラン52.38
3PRACHIインド53.21
7松本奈菜子日本(東邦銀行)54.29

マラソンと競歩の6個:判定と「翌日の確定」が順位を動かした

山下一貴の金と、矢田みくにの8年ぶりの銅

9月26日の男子マラソンは山下一貴選手(三菱重工)が2時間10分49秒で優勝。日本陸連の集計では日本の金メダル6個の直近が2018年の井上大仁選手で、8年ぶりの奪回です。山下選手は「(コーチ陣から)30km以降に仕掛けろと言われていた。せっかくならと思って仕掛けて、結果的に、言っていた通りになった」と説明しています。World Athleticsのレポートによると、2位のSawan BARWAL選手(インド)は40kmまで並走し、その2時間11分37秒はインドにとって44年ぶりのアジア大会マラソンのメダルでした。吉田祐也選手(GMOインターネットグループ)は11位です。

女子マラソンは矢田みくに選手(エディオン)が2時間27分56秒で3位。日本陸連の集計では日本のメダルは2018年が最後で、8年ぶりです。4位の佐藤早也伽選手(積水化学)との差は18秒。矢田選手は4週間前に右膝を痛め、レース中に転倒もしたと話しています。マラソン担当の高岡寿成シニアディレクターは総括で「前回大会で獲得できなかったメダルを、男女ともに獲得することができた」と述べました。

競歩は「判定との戦い」。勝木隼人は作戦を組み替えた

競歩は今大会から距離が変わり、日本陸連によると20km競歩に代わるハーフマラソン競歩、50km競歩に代わるマラソン競歩がともに2026年から初実施です。

初日9月23日の男子ハーフマラソン競歩で2位の山西利和選手(愛知製鋼)は、World Athleticsのレポートによれば20km競歩とハーフマラソン競歩の両方で世界記録を持つ選手。日本陸連が公開したコメントによると、3枚のレッドカードでペナルティゾーンに入ったことが響き、「審判と自分の認識とにズレがあったのかもしれない」。「4枚目(失格)が怖い」ため終盤はペースを上げられず、「とにかく2番をキープするしかない」レースだったと振り返っています。

その初日のレースを見た勝木隼人選手(自衛隊体育学校)は、9月27日の男子マラソン競歩で作戦を変えました。当初は世界記録(新設種目のため、World Athleticsが設定した基準2時間56分30秒を上回れば認定される)を狙う計画でしたが、「もうジャッジが本当に怖いなと思った」ためです。

変更後の歩き方は具体的です。1km4分30秒を切るくらいで入り、1kmあたり1秒ほどずつ上げて、どこから浮いていると判定されるかを探る。4分15秒でレッドカードが出たため「(4分)15秒はちょっとまずいな」と判断し、4分20秒くらいまで落とす。そこで他の選手が離れたため安全運転に切り替えて優勝しました。「レース中は精神的に病みそうだった」が本人の総括です。勝木選手は2018年ジャカルタ大会の50km競歩の優勝者で、日本陸連は大会前に「距離は違うが誰も達成していない『個人での連覇』に挑む」と書いていました。

3位の諏方元郁選手(愛知製鋼)もレッドカード3枚でペナルティゾーンに入り、3枚すべてがベントニー(膝曲がり)だったことについて「自分の認識と審判団の見え方にギャップが生じている可能性もある」と話しています。

女子マラソン競歩は、レース翌日に銅が確定した

World Athleticsの9月27日のレポートは「カザフスタンのYasmina TOXANBAYEVAが女子のレースを制したが、公式結果はシューズの規格に関する提訴の対象になっている」と記しており、最終結果ではこの選手が失格になっています。日本陸連は梅野倖子選手(LOCOK)のコメントに「レース翌日の9月28日に、上位選手の失格により3位が確定した」と注記しました。

梅野選手はレース中、3位の中国選手がペナルティゾーンに入ったことを把握しており、「ついていきさえすれば希望もあった」が脚が残っていなかったと振り返っています。繰り上がってメダルセレモニーを終えたあとも「気持ちは昨日の試合後と変わらず、『悔しい』のひと言」でした。4位は矢来舞香選手(千葉興業銀行)です。

TRACK HUB RESULTS

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)陸上競技 女子中長距離と男女のロード種目

2026-09-23〜28 名古屋市瑞穂公園陸上競技場(トラック)/マラソン・競歩はロードコース

女子10000m 決勝(9月24日)

順位選手所属記録備考
1Winfred YAVIバーレーン32:39.18
2田中希実日本(豊田自動織機)32:41.54銀メダル
3SEEMAインド32:50.05

女子1500m 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1Nelly JEPKOSGEIバーレーン4:04.50大会新
2Chunhui LI中国4:05.50
3田中希実日本(豊田自動織機)4:06.14銅メダル
8道下美槻日本(積水化学)4:21.24

女子5000m 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1Winfred YAVIバーレーン15:10.18
2田中希実日本(豊田自動織機)15:11.65銀メダル
3Parul CHAUDHARYインド15:14.61
4山本有真日本(積水化学)15:17.84

女子3000m障害物 決勝(9月27日)

順位選手所属記録備考
1Winfred YAVIバーレーン9:04.36大会新
2Norah JERUTOカザフスタン9:06.82
3Parul CHAUDHARYインド9:08.67
5齋藤みう日本(パナソニック)9:27.56
7西山未奈美日本10:11.39

男子ハーフマラソン競歩 決勝(9月23日)

順位選手所属記録備考
1石升吉中国1:23:32
2山西利和日本(愛知製鋼)1:28:01銀メダル
3Byeongkwang CHOE韓国1:28:35
4吉川絢斗日本(富士通)1:29:28

女子ハーフマラソン競歩 決勝(9月23日)

順位選手所属記録
1楊柳静中国1:33:40
2Kristina MOROZOVAカザフスタン1:35:25
3姜蘊晏中国1:35:26
4柳井綾音日本(富士通)1:39:24
7杉林歩日本(NTTドコモ)1:46:13

男子マラソン 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1山下一貴日本(三菱重工)2:10:49金メダル
2Sawan BARWALインド2:11:37
3Peiyou FENG中国2:12:13
11吉田祐也日本(GMOインターネットグループ)2:18:33

女子マラソン 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1Shitaye ESHETEバーレーン2:27:31
2Cuomu CIREN中国2:27:43
3矢田みくに日本(エディオン)2:27:56銅メダル
4佐藤早也伽日本(積水化学)2:28:14

男子マラソン競歩 決勝(9月27日)

順位選手所属記録備考
1勝木隼人日本(自衛隊体育学校)3:03:36金メダル
2周應成中国3:06:40
3諏方元郁日本(愛知製鋼)3:08:57銅メダル
4唐余帥中国3:13:54

女子マラソン競歩 決勝(9月27日・順位確定は9月28日)

順位選手所属記録備考
1旦増曲宗中国3:26:09
2馬麗中国3:32:26
3梅野倖子日本(LOCOK)3:34:59銅メダル
4矢来舞香日本(千葉興業銀行)3:36:40

日本が届かなかった種目:4位14件と、そこで勝った選手たち

夕暮れのトラックに並ぶハードル

4位が14、3位との差は最小0秒01

3位との差を並べると、この大会の「あと一歩」が具体的に見えてきます。

種目日本勢(4位)記録3位との差
女子200m井戸アビゲイル風果23秒210秒01
男子ハンマー投中川達斗71m485cm
女子100m御家瀬緑11秒430秒10
女子800m久保凛2分05秒460秒12
男子走高跳坂井宏和2m184cm
女子4×400mリレー日本3分31秒440秒42
男子円盤投堤雄司59m8250cm
男女混合4×400mリレー日本3分15秒520秒98
男子5000m森凪也13分35秒552秒80
女子5000m山本有真15分17秒843秒23
女子マラソン佐藤早也伽2時間28分14秒18秒(3位は矢田みくに)
男子ハーフマラソン競歩吉川絢斗1時間29分28秒53秒
女子マラソン競歩矢来舞香3時間36分40秒1分41秒(3位は梅野倖子)
女子ハーフマラソン競歩柳井綾音1時間39分24秒3分58秒

もっとも惜しかったのは女子200mの井戸アビゲイル風果選手(東邦銀行)で、3位のBhadra HARITA選手(インド)に0秒01届きませんでした。日本陸連はこの種目のメダルを「14年の福島さん(銅)以来12年ぶり」になると大会前に書いていました。

走幅跳・800m・リレーで逃した表彰台

男子走幅跳は伊藤陸選手が5位(7m97)、橋岡優輝選手が6位(7m94)。日本陸連が「98年の『金』以来28年ぶり」としていた表彰台には届きませんでした。橋岡選手は8月の肉離れ、伊藤選手は日本選手権直前のケガを予選後に明かしています。

女子800mは久保凛選手が4位、塩見綾乃選手が5位で、日本陸連が「52年ぶり」のメダルの可能性を挙げていた種目です。女子走幅跳は秦澄美鈴選手が5位(6m39)。男子4×100mリレーは5位(2023年杭州大会は銀)、男女混合4×100mリレーも5位。男子110mハードルでは泉谷駿介選手が予選で途中棄権しています(日本陸連の日本代表リザルト)。

ブンソンの短距離2冠と、10代が塗り替えた大会記録

日本勢以外では、タイのPuripol BOONSON選手が短距離2冠を達成しました。World Athleticsのレポートによると、9月25日の男子100m決勝の9秒90は蘇炳添選手の大会記録を上回るアジア歴代2位。9月27日の男子200m決勝の19秒88は、2019年に謝震業選手(中国)がマークしたアジア記録に並ぶ記録です。日本陸連の集計では日本は男子200mを1998年以降に5回(98・02・06・18・23年)制しており、水久保選手の銅は連勝が止まった結果でもあります。

第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)@AsianGames_2026

/ 🥇金メダル! ✨ \ ━━━━━━━━━━━ Athletics | Men's 100m ━━━━━━━━━━━ Thailand | BOONSON Puripol wins gold! 🥇✨ Congratulations🎉#アジア競技大会 #愛知名古屋2026

2026年9月26日Xで投稿を見る →

10代の選手が大会記録を塗り替えた種目も目立ちました。女子100mは中国の17歳Yujie CHEN選手が11秒06で優勝し、World Athleticsのレポートによれば自身のアジアU20記録と大会記録をどちらも更新。女子400mハードルはアラブ首長国連邦の18歳Mariam KAREEM選手の54秒31が大会記録で、同レポートによればアジアU20記録の更新であり、世界のU20歴代2位の記録です。なお同レポートは、インドが陸上競技で獲った金メダルは最終日の女子4×400mリレーの1個だけだったとも記しています。

TRACK HUB RESULTS

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)陸上競技 男子短距離・ハードル・跳躍・投てきと女子・混合リレーの主要決勝

2026-09-24〜29 名古屋市瑞穂公園陸上競技場

男子100m 決勝(9月25日)

順位選手所属記録備考
1Puripol BOONSONタイ9.90大会新
2Ali AL BALUSHIオマーン10.04
3Malham AL BALUSHIオマーン10.11
4Joeljin NWAMADI韓国10.17

男子200m 決勝(9月27日)風: -0.3

順位選手所属記録備考
1Puripol BOONSONタイ19.88大会新・アジアタイ記録
2Youwen HUANG中国20.45
3水久保漱至日本(宮崎県スポ協)20.56銅メダル
4Ali AL BALUSHIオマーン20.72

男子400m 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1Joshua ATKINSONタイ44.90
2Suleiman ABDULRAHMANアラブ首長国連邦44.99
3中島佑気ジョセフ日本(富士通)45.22銅メダル
6林申雅日本(筑波大)45.77

男子110mハードル 決勝(9月27日)風: +0.8

順位選手所属記録備考
1Yuanjiang CHEN中国13.15
2村竹ラシッド日本(JAL)13.29銀メダル
3John CABANGフィリピン13.48

男子400mハードル 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1Bassem HEMEIDAカタール47.82
2後藤大樹日本(洛南高校)47.93銀メダル・U20日本新
3Chung-Wei LINチャイニーズタイペイ48.74
6黒川和樹日本(住友電工)49.41

男子三段跳 決勝(9月26日)

順位選手所属記録備考
1Wen SU中国17.42-0.2/大会新
2宮尾真仁日本(東洋大学)16.77+0.9/銀メダル・自己新
3Yinglong MA中国16.75+0.5

男子走幅跳 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1Yuhao SHI中国8.17+0.2
2SREESHANKARインド8.07-0.1
3Anvar ANVAROVウズベキスタン8.06+0.2
5伊藤陸日本(スズキ)7.97+0.1
6橋岡優輝日本(富士通)7.94+0.1

男子ハンマー投 決勝(9月25日)

順位選手所属記録備考
1Sukhrob KHODJAEVウズベキスタン74.38
2福田翔大日本(住友電工)71.78銀メダル
3Mohammed AL DUBAISIサウジアラビア71.53
4中川達斗日本(山陽特殊製鋼)71.48

女子200m 決勝(9月27日)風: -0.2

順位選手所属記録
1Veronica Shanti PEREIRAシンガポール22.78
2Yujie CHEN中国22.93
3Bhadra HARITAインド23.20
4井戸アビゲイル風果日本(東邦銀行)23.21

女子4×100mリレー 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1中国中国42.96
2タイタイ43.51
3日本(青木益未→三浦愛華→壹岐あいこ→御家瀬緑)日本43.52銅メダル
4インドインド43.57

男女混合4×400mリレー 決勝(9月24日)

順位選手所属記録備考
1バーレーンバーレーン3:12.87大会新
2インドインド3:14.46
3ベトナムベトナム3:14.54
4日本(白畑健太郎→森山静穂→佐藤風雅→中尾柚希)日本3:15.52

男女混合4×100mリレー 決勝(9月29日・今大会から実施)

順位選手所属記録
1中国中国40.78
2タイタイ40.87
3インドインド41.06
5日本(小室歩久斗→御家瀬緑→桐生祥秀→井戸アビゲイル風果)日本41.24

TRACK HUB RESULTS

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)陸上競技 その他の決勝種目(上位3位と日本勢)

2026-09-24〜29 名古屋市瑞穂公園陸上競技場

男子走高跳 決勝(9月27日)

順位選手所属記録
1Chao-Hsuan FUチャイニーズタイペイ2.25
2Sarvesh Anil KUSHAREインド2.25
3Sanghyeok WOO韓国2.22
4坂井宏和日本2.18
7赤松諒一日本2.10

男子砲丸投 決勝(9月26日・日本勢のエントリーなし)

順位選手所属記録備考
1Mohammad Reza TAYEBIイラン20.81大会新
2Tajinderpal Singh TOORインド20.64
3Mohammed Daoud B TOLUサウジアラビア20.48

男子円盤投 決勝(9月24日)

順位選手所属記録
1Abuduaini TUERGONG中国64.26
2Nanjun WU中国61.58
3Sadegh SAMIMISHALAMZARIイラン60.32
4堤雄司日本(ALSOK群馬)59.82
6湯上剛輝日本(トヨタ自動車)58.53

女子800m 決勝(9月29日)

順位選手所属記録
1Hongjiao WU中国2:04.49
2Nelly JEPKOSGEIバーレーン2:05.16
3Victoria BOSSONGフィリピン2:05.34
4久保凛日本2:05.46
5塩見綾乃日本2:05.76

女子400mハードル 決勝(9月28日)

順位選手所属記録備考
1Mariam KAREEMアラブ首長国連邦54.31大会新
2Adelina ZEMSカザフスタン54.58
3Vithya RAMRAJインド54.75
6青木穂花日本(ゼンリン)56.24
8梅原紗月日本(住友電工)57.90

女子走高跳 決勝(9月29日)

順位選手所属記録
1Barnokhon SAYFULLAYEVAウズベキスタン1.90
2Kristina OVCHINNIKOVAカザフスタン1.87
3POOJAインド1.84
8石岡柚季日本1.80
9髙橋渚日本1.80

女子走幅跳 決勝(9月27日)

順位選手所属記録備考
1Yingying HUANG中国6.55+0.3
2Ancy SOJAN EDAPPILLYインド6.530.0
3Mengyi TAN中国6.46-0.1
5秦澄美鈴日本6.39-0.2
10髙良彩花日本5.96-0.2

女子三段跳 決勝(9月24日)

順位選手所属記録備考
1Sharifa DAVRONOVAウズベキスタン14.35+0.9
2黄瀅瀅中国14.12+1.9
3Yi LI中国13.83+0.4
6船田茜理日本(ニコニコのり)13.42+0.3

女子砲丸投 決勝(9月25日・日本勢のエントリーなし)

順位選手所属記録
1Jiayuan SONG中国19.40
2Linru ZHANG中国18.14
3Manpreet KAURインド17.17

女子円盤投 決勝(9月28日)

順位選手所属記録
1Bin FENG中国63.83
2Zhichao JIANG中国62.25
3Subenrat INSAENGタイ61.43
5郡菜々佳日本(ニコニコのり)56.22

女子4×400mリレー 決勝(9月29日)

順位選手所属記録
1インドインド3:29.69
2バーレーンバーレーン3:30.21
3中国中国3:31.02
4日本(寺本葵→森山静穂→松本奈菜子→中尾柚希)日本3:31.44

よくある質問

Q. 前回の杭州大会と比べて、日本の成績はどう変わりましたか?

前回2023年の杭州大会は金2・銀7・銅8の17個でした(日本陸連のDAY7ハイライト)。名古屋の32個は総数でほぼ倍、金メダルは5倍です。獲った種目も入れ替わりました。日本陸連の連載によれば杭州の金2つは男子200mと男子110mハードル(2023年の高山峻野選手はクウェートの選手と同着優勝)で、どちらも短距離・ハードル。名古屋では金10個のうち5個が中長距離とロードから出ています。

Q. 日本勢が出場しなかった種目はありますか?

50種目のうち、日本勢のエントリーがなかったのは男子砲丸投(9月26日)と女子砲丸投(9月25日)の2種目です。男子はイランのMohammad Reza TAYEBI選手が20m81の大会記録、女子は中国のJiayuan SONG選手が19m40で優勝しました。

Q. 競技のコンディションはどうでしたか?

大会後半に雨と低い気温の日がありました。9月26日は「気温が低く、雨も降っていて、タイムを出すにはあまりいいコンディションではなかった」と男子200m予選の林明良選手が話し、同じ日のマラソンについて高岡寿成シニアディレクターは「気温は高くなかったが、湿度が非常に高かった」と説明。最終日9月29日の夜もWorld Athleticsのレポートは雨の影響を受けた夜(a rain-affected evening)と書いています。

まとめ

  • 日本は金10・銀12・銅10の32個。トラック&フィールドで26個、マラソンと競歩で6個。6種目で2人ずつが表彰台に乗り、うち3種目は1位・2位を占めた
  • 落合晃選手の800mは64年ぶりの金、飯澤千翔選手の1500mは40年ぶりの金、三浦龍司・青木涼真選手の3000m障害物の金銀独占は56年ぶり
  • 記録は日本新1つ(諸田実咲選手の4m55)、大会新3つ(落合・飯澤・三浦選手)、U20日本新1つ(後藤大樹選手の47秒93=日本記録まで0秒04)
  • 女子は七種競技と100mハードルで金銀独占。100mハードルの独占は44年ぶり。田中希実選手は10000m銀・1500m銅・5000m銀の3個
  • 4位が14。女子200mの井戸アビゲイル風果選手は3位と0秒01差、男子ハンマー投の中川達斗選手は5cm差

自分のレースを数字で振り返る習慣は、こうした大会結果の読み方を自分の競技に持ち込む力になります。陸上練習ノートアプリ「TRACK HUB」で記録・風速・コンディションを1レースずつ残しておくと、今大会のように雨や気温で記録が動いた日の走りもあとから見返せます。書き方の型は陸上ノートの書き方と日本陸連の公式書式にまとめています。


この記事の順位・記録は、日本陸連の「日本代表リザルト:7日間の結果を随時更新!」(2026年10月1日確認)と、World Athleticsの大会結果(競技ID 7176091)および大会レポート3本(9月25日・27日・29日)を突き合わせて記載しました。過去大会との比較は日本陸連の連載「記録と数字で楽しむアジア大会」(ATFS会員・野口純正氏)と杭州2022アジア大会のDAY7ハイライト、選手コメントは日本陸連の公式コメント記事に基づきます。