資生堂ランニングクラブの休部が、2026年10月14日に発表されました。株式会社資生堂のニュースリリースによると、2027年3月末日をもって実業団としての活動を休止します。1979年の発足から47年。クイーンズ駅伝を2度制し、いまも大会記録を保持しているチームが、ひとつの区切りを迎えます。この記事では、公式リリース、日本実業団陸上競技連合の大会要項・公式記録集、クラブ公式サイト、日本陸連の公表資料だけを使って、何がいつ終わるのか、チームが何を残したのか、そしていま在籍している選手がどうなるのかを整理します。

この記事でわかること

  • 資生堂ランニングクラブの休部で決まっていること、決まっていないこと
  • 最後のクイーンズ駅伝になる見込みの第46回大会(2026年11月22日)の要項
  • 資生堂が持つクイーンズ駅伝の大会記録と、五島莉乃選手が持つ3つの区間記録
  • 47年間にオリンピック・世界選手権へ出た選手と、男子チームがあった時代
  • 現在の選手7人のプロフィールと、2026年に起きていた大きな入れ替わり
  • 休部の約半年後に行われるMGC2027と五島莉乃選手の関係

資生堂ランニングクラブの休部とは|2027年3月末で47年の活動に幕

まず、2026年10月14日に発表された内容を要点だけ並べます。すべて株式会社資生堂のニュースリリース「資生堂ランニングクラブの今後の活動について」に書かれていることです。

項目内容
発表日2026年10月14日
発表元株式会社資生堂
決定事項資生堂ランニングクラブの実業団としての活動を休止し、休部する
時期2027年3月末日をもって
発足1979年(第1回東京国際女子マラソンが開催された年)
活動年数創部以来47年
スローガン強く、速く、美しく。
主な実績クイーンズ駅伝での2度の優勝、オリンピック・世界選手権の日本代表輩出
選手・スタッフ本人の意向を最優先に尊重し、一人ひとりの将来に向けてサポート

リリースは、所属する選手とスタッフについて「活動休止までの期間、選手、スタッフが安心して最後まで競技に専念できるよう、会社として引き続き支援してまいります」としています。つまり2027年3月末までは、チームとしての活動が続きます。

発表されたのは「廃部」ではなく「実業団としての活動の休止」

リリースの文言は「実業団としての活動を休止し、休部することを決定しました」です。会社としてチームを解散すると書かれているわけではなく、実業団チームとしての活動を止める、という表現になっています。

ただし、再開の条件や時期についてはリリースに記載がありません。「いつまで休むのか」「どうなれば再開するのか」は、2026年10月16日時点では公表されていない、というのが正確な状況です。本記事でもここは断定しません。

会社が挙げた理由

休部の理由として、リリースは次のように説明しています。

当社は今、激しく変化する社会の中、グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域へ取り組みを集中することで、事業の成長性・収益性の向上を目指しています。発足当時とさまざまな環境が変化する中、この方針のもと熟考を重ねた結果、今回の決定に至りました。

経営資源をどこに集中させるかという話で、競技成績や選手個人に理由を求める記述は一切ありません。実際、後述するとおり2026年のチームはクイーンズ駅伝のシード権を持ち、所属選手がMGCの出場権も獲得しています。

最後のクイーンズ駅伝は2026年11月22日|第46回大会の要項

休部の時期が2027年3月末なので、チームとして走る大きな舞台がどこまで残っているかが気になるところです。結論から書くと、クイーンズ駅伝に限れば2026年11月22日に行われる第46回大会が最後になる見込みです。第47回の日程は2026年10月16日時点で日本実業団陸上競技連合の競技会スケジュールに掲載されていませんが、近年の大会はいずれも11月下旬の開催で、2027年3月末の休部より後になるためです。

日本実業団陸上競技連合が2026年10月14日付で掲載した第46回大会の要項から、決まっていることを抜き出します。偶然ですが、休部のリリースと同じ日付の文書です。

項目内容
大会名クイーンズ駅伝 in 宮城 第46回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会
期日2026年11月22日(日)12時00分スタート
コース松島町文化観光交流館前〜弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)/宮城コース42.195km
出場数24チーム(シード8+予選会16)
チーム編成監督1名、競技者10名以内(外国人競技者は1チーム1名以内)
外国人競技者出場可能区間は第4区のみ
参加料1チーム 500,000円
主催日本実業団陸上競技連合
監督会議2026年11月21日(土)13時30分/仙台サンプラザホテル
表彰式2026年11月22日(日)16時30分予定/聖和学園高等学校薬師堂キャンパス

要項には「6月25日に広報した通り、スタート時間が12時00分になりました」という注記もあります。前年の第45回は12時15分スタートだったので、15分早まった形です。テレビ放送はTBS系列28局フルネットで、放送時間は11時35分から14時36分の予定と記載されています。

6区間42.195kmの区間表

第46回の区間は要項に次のように定められています。

区区間距離
第1区松島町文化観光交流館前〜塩竈市地域活動支援センター前7.0km
第2区塩竈市地域活動支援センター前〜NTT東日本塩釜ビル前4.2km
第3区NTT東日本塩釜ビル前〜富士化学工業前10.6km
第4区富士化学工業前〜聖和学園高等学校前3.6km
第5区聖和学園高等学校前〜仙台第二高等学校前10.0km
第6区仙台第二高等学校前〜弘進ゴムアスリートパーク仙台6.795km

海沿いの街道をたすきをつないで走る女子駅伝のイメージ

10km以上の長い区間が第3区(10.6km)と第5区(10.0km)、短い区間が第2区(4.2km)と第4区(3.6km)という構成です。外国人競技者が走れるのは第4区の3.6kmだけ、という規定も要項に明記されています。

同じ弘進ゴムアスリートパーク仙台をフィニッシュとする大会としては、10月25日に全日本大学女子駅伝2026(杜の都駅伝)が先に行われます。要項には、フィニッシュ地点のメインスタンド棟の改修工事が、全日本大学女子駅伝からクイーンズ駅伝の時期にかけていったん中断する、という案内も載っています。

出場24チームの決まり方とエントリー期間

出場枠の決まり方は、要項4項(1)の①②に書かれている次の2通りです(このほかに外国人競技者の滞在日数やアンチ・ドーピング研修の受講なども参加資格として定められています)。

  1. 第45回大会で上位8位までに入賞したチーム(シードチーム)
  2. 第12回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会で上位16位までに入ったチーム

予選会にあたるのが「プリンセス駅伝 in 宗像・福津」で、2026年は10月18日(日)12時10分スタートで開催されます。資生堂は第45回で5位に入っているためシード権を持っており、プリンセス駅伝には出場しません。

エントリー期間は要項の10項に「10月19日(月)9時より10月23日(金)17時までに」と定められています。つまり第46回の出場チームと登録メンバーが分かるのは10月下旬です。さらに区間ごとの最終エントリーは11月21日(土)10時から12時まで、監督会議以後の変更は11月22日(日)8時までとなっています。

本記事を書いている2026年10月16日時点で、第46回の出場チーム表も資生堂のエントリーメンバーも公表されていません。資生堂に出場資格があることは要項と第45回の成績から確定していますが、誰が何区を走るかはこれから決まります。

資生堂がクイーンズ駅伝に残したもの|大会記録と3つの区間記録

「2度の優勝」はリリースにも書かれていますが、資生堂がクイーンズ駅伝に残したものはそれだけではありません。日本実業団陸上競技連合の第45回公式記録集を読むと、この大会のいちばん速いタイムが、いまも資生堂のものだと分かります。

記録集の見出しには、こう印字されています。

大会記録(GR) 2:12:28 資生堂 第42回 2022年11月27日 (木村・佐藤・一山・ジェブングティチ・五島・高島)

2022年の第42回で優勝したときのタイム2時間12分28秒が、第45回を終えた時点でも破られていません。走った6人は木村友香選手、佐藤成葉選手、一山麻緒選手、Judy Jepngetich選手、五島莉乃選手、高島由香選手です。クラブ公式の記録によると、この第42回は16年ぶり2度目の優勝で、木村選手(1区)、佐藤選手(2区)、Jepngetich選手(4区)、五島選手(5区)の4人が区間賞を獲得し、最優秀選手賞には五島選手が選ばれています。

ひとつ補っておくと、この大会記録は現在とは区間の割り方が違うコースで出たものです。クラブ公式のレースレポートによると、第42回の区間は1区7.6km・2区3.3km・3区10.9km・4区3.6km・5区10.0km・6区6.795kmでした。総距離は同じ42.195kmですが、第46回の7.0km・4.2km・10.6km・3.6km・10.0km・6.795kmとは3つの区間で距離が異なります。記録集では一貫して大会記録(GR)として扱われているので、ここもそのまま大会記録として紹介します。

五島莉乃が6区間中3区間の区間記録を持っている

さらに踏み込むと、区間記録の持ち主も資生堂に集中しています。第45回の公式記録集には各区間の区間記録(SR)が印字されており、レース後の状況を整理すると次のようになります。

区距離区間記録記録保持者
第1区7.0km21分27秒五島莉乃(資生堂)
第2区4.2km12分56秒山本有真(積水化学)
第3区10.6km32分54秒五島莉乃(資生堂)
第4区3.6km10分38秒カリバ カロライン(JP日本郵政グループ)
第5区10.0km31分28秒五島莉乃(資生堂)
第6区6.795km20分48秒石橋麻衣(デンソー)

第1区と第5区の区間記録は第45回の時点ですでに五島選手のもので、第3区は第45回で五島選手が32分54秒の区間新記録を出して塗り替えました。記録集の第3区の欄には、五島選手の32分54秒と廣中璃梨佳選手の32分56秒の両方にNSR(区間新記録)が付いています。

6区間のうち3区間の区間記録を1人の選手が持っている状態です。チームが休部しても、この記録は大会の記録として残ります。

第40回から第45回までの総合順位

直近6大会の資生堂の総合順位を並べると、上位に定着していたことが分かります。

大会開催年資生堂の総合順位備考
第40回2020年12位2時間17分59秒
第41回2021年2位2006年以来の表彰台
第42回2022年優勝2時間12分28秒・大会新記録
第43回2023年4位1区・五島、5区・高島が区間賞
第44回2024年8位3区・五島が区間賞
第45回2025年5位2時間16分08秒・3区・五島が区間新記録

出典を分けて書きます。第40回の12位・第45回の5位・第43回の区間賞(1区 五島21分27秒=区間新記録、5区 高島31分48秒)は日本実業団陸上競技連合の公式記録集、第41回から第44回の総合順位はクラブ公式の「クラブの歴史」、第44回の区間賞は五島選手のクラブ公式プロフィールによるものです。第42回の優勝タイム2時間12分28秒は、第45回記録集の大会記録欄で確認できます。

第45回(2025年)の上位8チーム

第46回でシード権を持つ8チームは、第45回の上位8チームです。資生堂はこの中にいます。

TRACK HUB RESULTS

クイーンズ駅伝 in 宮城 第45回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会

2025-11-23 松島町文化観光交流館前〜弘進ゴムアスリートパーク仙台(6区間42.195km)

総合成績(上位8位=第46回シードチーム)

順位選手所属記録
1エディオン中国2:13:50
2JP日本郵政グループ東日本2:13:57
3積水化学東日本2:14:51
4三井住友海上東日本2:15:47
5資生堂東日本2:16:08
6ユニクロ東日本2:16:22
7天満屋中国2:16:29
8しまむら東日本2:16:41

第45回で資生堂がたすきをつないだ6人の区間成績は次のとおりです。

区距離選手記録区間順位
第1区7.0km立迫志穂22分29秒11位
第2区4.2km井手彩乃13分22秒3位
第3区10.6km五島莉乃32分54秒1位(区間新記録)
第4区3.6km四元桃奈11分54秒19位
第5区10.0km高島由香33分16秒16位
第6区6.795km大谷菜南子22分13秒17位

この6人のうち、井手選手、高島選手、大谷選手の3人が2026年3月末でチームを離れました。第45回のたすきをつないだメンバーで残っているのは、立迫選手・五島選手・四元選手の3人だけです。走れる顔ぶれは1年で半分入れ替わったことになります。

47年の歩み|五輪・世界選手権に出た選手と男子チームの時代

クラブ公式の「クラブの歴史」は、1979年から2026年までを年ごとに記録しています。そこから、チームの輪郭が見える出来事を拾います。

発足は1979年9月です。第1回東京国際女子マラソンが開催されたのは同じ1979年の11月で、日本の女子マラソンが始まった年にチームができた形になります。

オリンピックに出た選手

大会選手種目・成績
1992年 バルセロナ佐藤優子女子競歩10km
1996年 アトランタ弘山晴美女子5000m
2000年 シドニー弘山晴美女子10000m・決勝20位
2004年 アテネ弘山晴美女子10000m・18位
2016年 リオデジャネイロ高島由香女子10000m
2024年 パリ五島莉乃女子10000m・18位
2024年 パリ高島由香女子10000m・22位
2024年 パリ一山麻緒女子マラソン・51位

パリ2024では3選手が同時に出場しました。3人が資生堂所属だったことは、日本陸連のパリオリンピック日本代表一覧でも確認できます。

世界選手権に出た選手

大会選手種目・成績
1993年 シュツットガルト弘山晴美女子1500m・3000m
1993年 シュツットガルト佐藤優子女子競歩10km
1997年 アテネ弘山晴美女子5000m・8位入賞
1999年 セビリア弘山晴美女子10000m・4位入賞
2005年 ヘルシンキ弘山晴美女子マラソン・8位入賞
2009年 ベルリン藤永佳子女子マラソン・14位
2019年 ドーハ木村友香女子5000m
2022年 オレゴン五島莉乃女子10000m・19位
2023年 ブダペスト五島莉乃女子10000m・20位

2019年のドーハでは、木村友香選手が日本代表、Melissa Duncan選手がオーストラリア代表として、同じ女子5000mに出場しています。五島選手の2022年と2023年の順位は、日本陸連の選手プロフィールの主要大会成績欄によるものです。

1991年・谷川真理の東京国際女子マラソン優勝

クラブの歴史でいちばん古い優勝の記録は、1991年11月の第13回東京国際女子マラソンで谷川真理選手が優勝したものです。谷川選手は1990年の第12回で3位、1993年の第15回で2位にも入っています。1994年にはベルギーで行われた世界ハーフマラソン選手権で2位に入りました。

クラブが発足した1979年に第1回が行われた東京国際女子マラソンで、資生堂の選手が優勝者になったのは、発足から12年後のことでした。

男子選手がいた時代

意外と知られていないのが、資生堂ランニングクラブには男子選手も所属していたことです。クラブ公式の「チーム最高記録」には女子(WOMAN)と男子(MAN)の2つの表があり、男子の部にはこんな記録が並んでいます。

種目記録選手大会・年
1500m3分42秒09大場康成日本選手権(1994年)
3000m8分03秒05大場康成群馬リレーカーニバル(1994年)
5000m13分40秒70大場康成静岡国際陸上(1996年)
10000m29分03秒3川越学東日本実業団対抗(1986年)
3000mSC8分40秒54安養寺俊隆日本選手権(1996年)
10マイル48分49秒弘山勉豊橋ロードレース(1990年)
20km1時間00分54秒弘山勉府中多摩川ロード(1990年)
ハーフ1時間04分05秒川越学全日本実業団ハーフマラソン(1992年)
30km1時間33分01秒弘山勉青梅マラソン(1993年)
マラソン2時間11分37秒弘山勉福岡国際マラソン(1990年)

大場康成選手は1996年の第80回日本選手権男子5000mで優勝し、1994年の広島アジア大会には1500mで日本代表として出場しています。弘山勉選手は1990年の第43回福岡国際マラソンで2位に入りました。1980年代から90年代の資生堂は、男女そろった中長距離のチームだったことになります。

女子の部の最高記録も、チームの幅を物語っています。800mは2012年の日本選手権で須永千尋選手が出した2分04秒86、3000mは1994年のワールドゲームズ(ヘルシンキ)で弘山晴美選手が出した8分50秒40、マラソンは2000年の大阪国際女子マラソンで弘山選手が出した2時間22分56秒です。10000mは2024年、ハーフマラソンは2022年に現役の五島莉乃選手が出した記録が、そのままチーム最高記録です。

30年前の記録と現役選手の記録が同じ表に並んでいるところに、47年という長さが出ています。

いまの資生堂ランニングクラブ|選手7人と2026年の大きな入れ替わり

競技場のトラックで1人で走り込む女子長距離ランナーのイメージ

2026年10月16日時点で、クラブ公式のメンバーページに掲載されている選手は7人です。生年月日・出身地・出身校はすべて各選手のプロフィールページに掲載されているものです。

選手生年月日出身地出身校主な自己ベスト
五島莉乃1997年10月29日石川県中央大学10000m 30分53秒31/ハーフ 1時間08分03秒
風間歩佳2001年9月14日千葉県中央大学5000m 15分49秒76/10000m 32分37秒45
四元桃奈2002年11月6日埼玉県大東文化大学5000m 16分01秒18/10000m 33分22秒53
立迫志穂2003年12月26日鹿児島県国分中央高校5000m 15分35秒90/10000m 32分01秒72
正司瑠奈2004年3月28日岡山県環太平洋大学1500m 4分16秒81/5000m 15分55秒27
石田萌笑2005年5月15日島根県益田東高校1500m 4分38秒41/3000m 9分50秒64
武藤蒼衣2007年8月27日和歌山県和歌山北高校1500m 4分22秒60/3000m 9分26秒89

7人のうち5人が2002年以降の生まれで、2026年に入社した正司選手と武藤選手を含む若い構成です。1997年生まれの五島選手が最年長で、その記録水準は女子10000mの2026年日本ランキングで扱っている上位層にあたります。チームの軸が誰かは、年齢からも記録からもはっきりしています。

2026年3月末に5選手とスタッフ3人が離れていた

休部の発表より前に、チームはすでに大きく顔ぶれを変えていました。クラブ公式のお知らせを時系列に並べます。

時期内容
2026年1月30日発表一山麻緒選手・井手彩乃選手が2026年3月31日付で現役引退
2026年3月31日発表大谷菜南子選手・干飯里桜選手が現役引退
2026年3月31日発表高島由香選手、青野宰明監督、横濵未来公認スポーツ栄養士、鈴木悠梨マネージャーが退部
2026年4月1日発表正司瑠奈選手・武藤蒼衣選手が入社

パリオリンピックに出た3人のうち、一山選手と高島選手の2人が2026年3月末でチームを離れたことになります。監督も交代し、クラブ公式のお知らせには「後任監督は現ゼネラルマネージャーの川村浩之(かわむら ひろゆき)が兼務いたします」と記載されています。

スタッフは7人体制

メンバーページに掲載されているスタッフは7人です。

  • ゼネラルマネージャー 兼 監督:川村浩之
  • ヘッドコーチ:立迫奈津子
  • マラソン専任コーチ:山下佐知子
  • ランニングコーチ:杉本訓也
  • ストレングスコーチ:小林靖長
  • アスレティックトレーナー/公認アスレティックトレーナー:小倉玲司
  • 産婦人科医/公認スポーツドクター:高尾美穂

選手7人に対してスタッフ7人という構成です。

五島莉乃とMGC2027|休部の約半年後に本番が来る

今回の休部で、いちばん時間のねじれが大きいのが五島莉乃選手です。

MGC2027は2027年10月3日・愛知県名古屋市

五島選手は2026年3月8日の名古屋ウィメンズマラソン2026で日本人5位・2時間24分44秒を記録し、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得しました。日本陸連が公開しているMGCファイナリスト一覧(2026年9月14日現在)の女子19人のうち、No.15に「五島莉乃(初)/資生堂/東京/名古屋ウィメンズマラソン2026 日本人5位 2時間24分44秒」と記載されています。

そのMGC2027が行われるのは、日本陸連の発表によると2027年10月3日(日)、愛知県名古屋市です。資生堂ランニングクラブの休部は2027年3月末なので、本番はその約半年後ということになります。

五島莉乃の主な実績

五島選手の実績を整理します。すべて日本陸連の選手プロフィール(2026年3月9日現在)とクラブ公式の記録によるものです。

項目内容
生年月日1997年10月29日
出身石川県/星稜中→星稜高→中央大学
日本記録保持種目10km(男女混合)、ハーフマラソン(女子単独)
オリンピック2024年パリ 女子10000m 18位
世界選手権2022年オレゴン 19位/2023年ブダペスト 20位
日本選手権2024年 女子10000m 優勝
マラソン2026年名古屋ウィメンズ 日本人5位 2時間24分44秒・MGC出場権獲得

2027年4月以降は公表されていない

2027年4月以降に五島選手がどこで競技を続けるのかは、2026年10月16日時点で公表されていません。会社のリリースには「所属する選手、スタッフについては、本人の意向を最優先に尊重し、一人ひとりの将来に向けて誠心誠意サポートをしていきます」とあるだけです。ここを推測で書くことはしません。

MGCの仕組みと2027年の開催概要については、MGC2027のコースと出場資格でまとめています。

なお、実業団のトラックの日本一を決める全日本実業団対抗陸上については、全日本実業団陸上2026の結果で各種目の上位を扱っています。2026年9月11日の第74回大会(たけびしスタジアム京都)には、資生堂から立迫志穂選手が女子5000mに出場し、1組10位の16分16秒32でした。

よくある質問

資生堂ランニングクラブはいつ休部しますか

2027年3月末日です。株式会社資生堂が2026年10月14日に発表したニュースリリースに「2027年3月末日をもって、資生堂ランニングクラブの実業団としての活動を休止し、休部することを決定しました」と記載されています。それまでの期間はチームとしての活動が続きます。

休部と廃部はどう違いますか

リリースで使われている言葉は「実業団としての活動を休止し、休部する」です。チームを解散するとは書かれていません。ただし再開の条件や時期についても記載がないため、2026年10月16日時点では「2027年3月末に実業団としての活動を止める」ところまでが公表されている内容です。

クイーンズ駅伝2026に資生堂は出ますか

出場資格はあります。第46回大会の要項では、前年の第45回で上位8位に入ったチームがシードチームとして出場できると定められており、資生堂は第45回で5位でした。ただしエントリー期間は2026年10月19日から10月23日までで、出場チーム表とメンバーが公表されるのはそのあとです。休部が2027年3月末なので、この第46回が資生堂にとって最後のクイーンズ駅伝になる見込みです(第47回の日程は2026年10月16日時点で未発表です)。

資生堂はクイーンズ駅伝で何回優勝していますか

2回です。会社のリリースに「クイーンズ駅伝での2度の優勝」と明記されています。2度目は2022年11月27日の第42回大会で、このときの2時間12分28秒は第45回を終えた時点でも大会記録として残っています。1度目はクラブ公式の「クラブの歴史」によると2006年12月の第26回大会で、同じく公式の記録では第42回が「16年ぶり2度目の優勝」とされています。

五島莉乃選手はMGC2027に出られますか

出場権はすでに持っています。2026年3月の名古屋ウィメンズマラソンで日本人5位・2時間24分44秒を記録し、日本陸連のMGCファイナリスト一覧(2026年9月14日現在)の女子19人に入っています。MGC2027は2027年10月3日に愛知県名古屋市で行われる予定です。ただし、休部後にどのチームで競技を続けるのかは公表されていません。

まとめ

資生堂ランニングクラブの休部について、公式に確認できることを整理しました。

  • 株式会社資生堂は2026年10月14日、2027年3月末日をもって資生堂ランニングクラブの実業団としての活動を休止すると発表した
  • 1979年9月の発足から47年。理由として挙げられているのは、本業とのシナジー効果が高い領域への集中
  • 2026年11月22日の第46回クイーンズ駅伝が、資生堂にとって最後のクイーンズ駅伝になる見込み。第45回5位でシード権を持ち、エントリー期間は10月19日から23日まで
  • 2022年の第42回で出した2時間12分28秒は、いまもクイーンズ駅伝の大会記録。五島莉乃選手は6区間のうち3区間(1区・3区・5区)の区間記録を持っている
  • 現在の選手は7人。2026年3月末に5選手と監督を含むスタッフ3人が離れ、4月に2人が加入していた
  • 五島莉乃選手はMGC2027(2027年10月3日・愛知県名古屋市)の出場権を持つが、休部後の所属は公表されていない

47年という年月は、高校生が陸上を始めてから引退するまでの何倍もの長さです。記録は大会の歴史に残り、ここで育った選手たちはそれぞれの場所で走り続けます。残り5か月ほどのチームが、11月22日の仙台でどんな走りを見せるのか。まずはそこを見届けたいと思います。

日々の練習を積み上げた先に、こうした舞台があります。練習メニューと記録を一か所にまとめておくと、半年後・1年後に自分が何をしてきたかが数字で見返せます。陸上練習ノートアプリ「TRACK HUB」は、種目別のメニュー記録とベスト更新の管理に対応しています。大会結果やニュースのフィードも届くので、日々の練習と一緒に使ってみてください。