東京レガシーハーフマラソン2026は、2026年10月18日(日)にMUFGスタジアム(国立競技場)発着で開催されます。5回目の今年は定員が15,000名から18,000名に拡大し、ウェーブスタートが導入されました。エリートレースにはハーフ57分59秒の自己ベストを持つアレクサンダー・ムティソ選手(ケニア)ら男女10名の招待選手が並びます。この記事では日程・コース・招待選手・収容関門・ライブ配信までを、大会公式と日本陸連の一次資料だけで整理します。

この記事でわかること

  • 日程・スタート時刻・当日のタイムスケジュールと、2025年大会からの変更点
  • 国立競技場発着コースの通過順と、終盤に待つ上りが始まる地点
  • 男女10名の招待選手と、招待枠の外にいる注目エントリー
  • 収容関門4か所の閉鎖時刻と、目標タイム別のウェーブから逆算した必要ペース
  • この大会が「ジャパンプレミアハーフシリーズ2026シーズンの最終戦」である理由と、MGCシリーズとの正確な関係

東京レガシーハーフマラソン2026の日程・会場・参加費とスタート時刻

結論から書きます。東京レガシーハーフマラソン2026は2026年10月18日(日)、MUFGスタジアム(国立競技場)発着で開催されます。雨天決行で、車いすハーフが8時00分、ハーフが8時05分(第1ウェーブ)のスタートです。

項目内容
大会名東京レガシーハーフマラソン2026
開催日2026年10月18日(日)/雨天決行
会場MUFGスタジアム(国立競技場)=東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
種目ハーフマラソン(21.0975km)
スタート車いす8:00/ハーフ第1ウェーブ8:05・第2ウェーブ8:08(予定)・第3ウェーブ8:15(予定)
競技時間ハーフ3時間00分(8:05〜11:05・第1ウェーブの号砲基準)/車いす1時間40分(8:00〜9:40)
定員18,000名
参加費13,200円(大学生・大学院生・専門学校生などの学生は半額の6,600円)
主催・共催東京マラソン財団(共催=東京都、日本陸上競技連盟、東京都障害者スポーツ協会)
コース公認日本陸連公認コース(コースNo.137680)/ワールドアスレティックス認証コース
アクセスJR千駄ケ谷駅・信濃町駅から徒歩5分/都営大江戸線 国立競技場駅(A2出口)から徒歩1分

大会当日のタイムスケジュール

公式プログラムによれば、当日は6時30分に入場ゲート(GATE A/GATE E)と一般観戦スタンド(GATE D)がオープン。ハーフの整列開始は6時40分、ゲートクローズが7時30分、整列締切が7時45分。表彰式は10月5日の公式案内によれば10時15分頃の予定です。

前々日・前日のランナー受付とEXPOは、大会要項では別の時間帯です。受付は10月16日(金)11時00分〜20時30分、17日(土)10時00分〜19時30分で、大会当日の受付はありません。EXPOは16日が11時00分〜21時00分(入場は20時30分まで)、17日が10時00分〜20時00分(同19時30分まで)。10月8日の公式発表によれば、EXPOは入場無料で誰でも入れ、ランナーとボランティアの名前を掲出する「ネームウォール」、ペースセッターがコース攻略を紹介する「コースマップ」、ランナー相談コーナーが設けられます。

10月5日発表のスペシャルスターターは、8時05分のハーフマラソンが東京2020オリンピックのハンドボール男子日本代表キャプテン・土井レミイ杏利さん、8時00分の車いすハーフマラソンが東京都障害者スポーツ協会会長の延與桂さんです。

2025年大会からの変更点

公式プログラムの「トピックス」と東京マラソン財団・早野忠昭理事長のあいさつによれば、今年の変化は3点です。1つめは定員の15,000名から18,000名への拡大、2つめは混雑緩和を目的としたウェーブスタートの導入で、理事長はこの2点を今年の進化として並べています。3つめは一般エントリーの抽選に設定された「女性ランナー先行抽選」(5,000名)で、結果として6,000名を超える女性ランナーが参加します。

加えて、脳性まひなど自力での走行が困難な人に参加機会を広げる「Duo Team」(デュオバギーに乗るライダーと押すプッシャーの2人1組)が試行実施されます。なお前回大会に引き続き実施される学生チーム(7〜10名で登録し上位7名の合計タイムを競う)には、今年25チームが出場します。エントリー区分の全体像は主催者が公開した図がわかりやすいです。

東京マラソン財団@tokyo42195_org

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大会公式が9月17日に公表したチャリティ寄付金総額は5,942万8,831円。同じ国立競技場では10月10日・11日にも日本選手権リレー2026とリレフェスが行われます。

コースと収容関門|国立競技場発着の「東京2020パラリンピックマラソンコース」

東京レガシーハーフマラソンのコースをイメージした都心の幹線道路を走るランナーの足元

大会名の「レガシー」は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーを指します。公式コースマップには、スタートから日本橋の第一折り返しまでと、そこから一ツ橋河岸の第二折り返しまでが東京2020パラリンピックマラソンコースと同一だと明記されています。

コースの通過順

大会要項が示す順路は、MUFGスタジアム(国立競技場)スタート 〜 富久町 〜 水道橋 〜 神保町 〜 神田 〜 日本橋(第一折り返し) 〜 神田 〜 神保町 〜 一ツ橋河岸(第二折り返し) 〜 神保町 〜 水道橋 〜 富久町 〜 MUFGスタジアム フィニッシュ、です。

公式コースマップによれば、5km地点は神楽坂下交差点の手前、10km地点は日本橋を渡った直後。第一折り返しは東京建物株式会社によって「"YNK" ターニングポイント」と命名されました。2回折り返す構造なので、市民ランナーでも往路でムティソ選手らの復路とすれ違えます。東京マラソン財団公式YouTubeが2026年8月28日に公開した6分43秒のコース紹介映像は、この順路を実写でたどる構成。公式は「レース前のコース確認やイメージトレーニングに」と用途を書いています。

https://www.youtube.com/watch?v=XNczbkOLLzs

上りは終盤の約3kmに集中している

このコースが難コース扱いされる理由は、起伏の大きさではなく上りが来る位置にあります。公式プログラムのコース高低図は「コース後半のアップダウンを乗り越えよう!」という見出しで、富久町(18.5km)→大木戸坂(18.9km)→四谷四丁目(19.1km)の3地点を名指ししています。いずれも残り2.5kmを切ってからです。

10月7日公開の公式ペースセッターのアドバイスは、もう少し手前から警戒を促します。16km〜18kmの項に「16km以降は上り坂が続く、レース後半の踏ん張りどころ」、19.1km以降の項に「19.1km付近を越えれば、フィニッシュまであと少し」。上り区間は16kmから19.1kmまでの約3kmで、名指しされた坂はその終盤に固まっていると読めます。序盤は「下り基調で、レースの高揚感もありスピードが出やすい」とも明記されています。

レースディレクターの大嶋康弘さんも公式の展望で「前半が下り基調で、後半に上りが待つコースです。記録を出すにはチャレンジングなコース」と評しています。前半の下りでどこまで貯金を作り、どこで使い切るか。レース用の厚底を履く前の確認事項は陸上の厚底シューズとトラック20mm規定・履く前の判断基準にまとめています。

給水所と収容関門

ハーフマラソンの給水所に並ぶ紙コップのイメージ

公式プログラムによれば、給水所はコース上に7か所(3.3km合羽坂下、5.9km飯田橋職安前、9.4km室町三丁目、12.2km神田小川町、14.7km後楽橋、17.3km市谷本村町、19.3km内藤町)。うち給食があるのは12.2km(チョコレート・干し梅、バナナ)と17.3km(ようかん、ブドウ糖・塩飴)の2か所です。

間隔を編集部で計算すると2.0〜3.5kmおき。最長の空白は、日本橋の折り返しに向けてペースが上がる5.9km〜9.4kmの3.5kmです。終盤の17.3kmと19.3kmは2.0kmしか離れていませんが、固形の給食は17.3kmが最後。16km以降の上りに入る前に補給を済ませる設計だと読めます。10月7日の公式発表によれば、コース上のトイレは1.8kmの四谷四丁目から17.9kmまで11か所。スタートブロック内にはないため、整列前にスタンドで済ませておきます。

収容関門は4か所。右端の「必要な平均ペース」は、第1ウェーブの号砲(8時05分)から閉鎖時刻までを距離で割った編集部の計算値です。最下段は関門ではなく競技終了時刻です。

地点地名ハーフの閉鎖時刻車いすの閉鎖時刻必要な平均ペース(ハーフ)
8.5km須田町交差点(往路)9:30-10分00秒/km
11.5km須田町交差点(復路)9:538:559分23秒/km
15.3km飯田橋交差点10:22-8分57秒/km
19.1km四谷四丁目交差点10:509:318分38秒/km
(参考)21.0975kmフィニッシュ=競技終了11:059:408分32秒/km

最初の8.5kmはキロ10分でも通過できますが、最後まで行くにはキロ8分32秒の平均が必要です。しかも閉鎖時刻は第1ウェーブの号砲が基準。第2ウェーブ(8時08分予定)や第3ウェーブ(8時15分予定)は、自分の号砲から数えると3分〜10分ぶん不利になります。第3ウェーブ基準で計算し直すと、8.5km関門が8分49秒/km、フィニッシュまでが8分03秒/km。差が大きいのは序盤です。

自分のウェーブは目標タイムでわかる

では自分はどのウェーブなのか。10月7日に公開された大会公式ペースセッター一覧(担当はTEAM ONE TOKYO)に、設定タイムごとのスタートブロックとウェーブが明記されています。

目標フィニッシュタイムブロックウェーブ
1時間15分/20分/25分B第1
1時間30分/35分C第2
1時間40分/45分/50分D第2
1時間55分/2時間00分G第3
2時間15分H第3
Sweeper最後尾第3

設定タイムは1時間15分から5分刻みで2時間00分まで並び、その次が2時間15分。2時間05分と2時間10分は置かれず、合計11種類です。読めるのは、関門で3分〜10分の不利を背負うのが目標2時間前後のランナーだということ。しかも公式が「各関門を制限時間ギリギリで通過できるペースで走る」と説明するSweeperも同じ第3ウェーブから出ます。前へ行かれたら完走が危ういという目安になります。なお公式プログラムは指定ブロック以外からの出走を認めていません(失格とする場合があると明記)。

招待選手と有力エントリー(エリートレース)

出場選手は2026年8月26日に大会公式が「パラアスリート・エリート出場選手発表資料」として公開し、日本陸連の大会ページにも同じ資料が載っています。発表時点の人数は男子129名(うち招待6名)、女子52名(うち招待4名)で、女子はのちに1名追加されました。

男子招待選手6名

No.選手国籍・所属資格記録自己最高記録備考(公式記載)
1アレクサンダー・ムティソケニア59:16/2025香川丸亀国際ハーフ 1位57:59/2020バレンシアハーフ 4位2024ロンドンマラソン 2:04:01 優勝/東京マラソン2026 2:03:38 3位
2ビダン・カロキケニア・トヨタ自動車1:00:38/2024東京レガシーハーフ 2位58:42/2018ラスアルハイマハーフ 1位2017ロンドン世界陸上10000m 26:52.12 4位
3リチャード・キムニャンケニア1:00:44/2024ブエノスアイレスハーフ 3位59:37/2023ラスアルハイマハーフ 3位東京マラソン2026 2:07:36 21位
4清水歓太日本・SUBARU1:00:52/2026大阪ハーフ 3位1:00:522023日本選手権5000m 13:21.18 3位
5相澤晃日本・旭化成1:01:20/2025ベルリンハーフ 6位1:01:202021東京2020五輪10000m 28:18.37 17位
6菊地駿弥日本・中国電力1:01:45/2024コペンハーゲンハーフ 19位1:00:57/2024全日本実業団ハーフ 9位2025大阪マラソン 2:06:06 7位

最大の注目はムティソ選手です。公式の展望によれば今年3月まで日本の実業団に所属し、現在はプロとしてケニアを拠点に活動しています。ハーフ57分59秒の自己ベストは、男子ハーフマラソンの日本記録である太田智樹選手の59分27秒(2025年香川丸亀国際)を1分半近く上回る水準。大嶋レースディレクターは60分切りはもちろん、大会記録59分52秒の更新を期待するとしています。10000mの元日本記録保持者・相澤晃選手を含む日本勢3人には1時間1分切りが求められています。

女子招待選手4名

No.選手国籍・所属資格記録自己最高記録備考(公式記載)
51アグネス・ゲティチケニア1:03:04/2024バレンシアハーフ 1位1:03:042024バレンシア10kmロード 28:46 世界記録/2025東京世界陸上10000m 30:42.66 4位
52レベッカ・ムワンギケニア1:08:46/2025東京レガシーハーフ 1位1:08:462025ケニア選手権5000m 15:39.78 1位
53タビタジェリ・カマウケニア・三井住友海上1:07:22/2026リスボンハーフ 4位1:07:222026仙台国際ハーフ 1:09:20 1位
54信櫻空日本・横浜市陸協1:11:02/2025山陽女子ロードレースハーフ 5位1:10:06/2024香川丸亀国際ハーフ 7位2026名古屋ウィメンズマラソン 2:24:34 6位(MGC出場権獲得)

女子は顔ぶれの格が一段上がりました。大嶋レースディレクターによれば、ゲティチ選手の1時間3分04秒は世界歴代2位の記録。大会記録1時間7分27秒との差を考えれば、同ディレクターが「大幅更新を楽しみにしています」と書くのも当然です。前年優勝のムワンギ選手、1時間7分台のカマウ選手も出場予定で、日本勢には1時間10分切りが期待されています。公式の展望は、男子集団のペースを使える男女混合レースであることも日本勢の武器に挙げました。

招待枠の外にも見どころは多い

公式エントリーリストで確認できる主な顔ぶれは次のとおりです。

  • リチャード・エティーリ選手(東京国際大)— 2025年大会2位。自己ベスト59分32秒と、学生ながら60分切りを持つ
  • 川内優輝選手(AD損保)、設楽悠太選手(西鉄)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)のベテラン勢
  • 溜池一太選手(SGH)、塩出翔太選手(旭化成)— 公式が「今年の箱根駅伝で活躍した」と名指しする若手
  • 順天堂大・城西大・創価大・山梨学院大・専修大などの学生ランナー

10月中旬は学生の長距離シーズンのまん中です。12日には22チームが争う出雲駅伝2026、前日の17日には同じ21.0975kmで走る箱根駅伝予選会2026(第103回)の通過条件とコースがあり、その密度のなかであえて18日のハーフを走る学生の走りは見逃せません。なお9月18日の追加情報で、エリート女子に樺沢和佳奈選手(三井住友海上)が加わりました。ゲストランナーは川上優子さん(1996年アトランタ五輪10000m 7位入賞)、徳田由美子さん(1991年東京世界陸上4×400mR)、田中華絵さん(2018年アジア大会マラソン8位入賞)、石澤ゆかりさん(日本選手権3000m障害2度優勝)ら5名です。

パラアスリートレース・車いすレースの見どころ

この大会がほかのハーフマラソンと違うのは、パラアスリートレースが主役の一角を占めている点です。東京2020パラリンピックのマラソンで実施された視覚障がいT11/T12(男女)、上肢障がいT45/T46(男)、車いすT53/T54(男女)が表彰対象で、立位クラスは8時05分にスタートします。

車いすは鈴木朋樹選手の5連覇がかかる

車いすレースディレクターの副島正純さんによる公式の展望によれば、男子は13選手がエントリーし、そのうち昨年の上位3選手が招待されました。

No.選手クラス所属自己最高記録2025年大会
501鈴木朋樹T54トヨタ自動車38:32(2021大分国際車いすマラソンの途中計時・世界記録)43:08 優勝
502吉田竜太T54SUS41:03/2015はまなす車いすハーフ45:43 2位
503岸澤宏樹T54日立ソリューションズ42:11/2025はまなす車いすハーフ 1位46:13 3位

鈴木選手は2022年の第1回大会から4年連続で優勝しており、今年は5連覇がかかります。2024年パリパラリンピックのマラソンでは3位。副島さんは鈴木選手が頭一つ抜けていると見ています。今年は元マラソン日本記録保持者の洞ノ上浩太選手(LINEヤフー)が初出場します。

女子は招待選手3名と一般参加1名の計4選手。8月26日の発表時点では土田和歌子選手(ウィルレイズ)と瀧村和美選手(日本オラクル)の2名でしたが、9月18日に昨年優勝の仲嶺翼選手(テス・エンジニアリング)が追加されました。昨年は仲嶺選手が土田選手に競り勝っており、副島さんは追加招待にあたって「昨年のフィニッシュ前まで見ごたえのあるレースが今年も展開されるかと考えると、楽しみが広がります」とコメントしています。

視覚障がいは「誰が勝っても初優勝」

立位クラスでは、視覚障がいT11/T12女子の道下美里選手(三井住友海上)が招待されました。東京2020パラリンピックのマラソン金メダリストで、2023年の東京レガシーハーフではT12女子の世界記録となる1時間24分48秒を樹立。2大会ぶりの出場となる今年は3度目の優勝がかかります。女子はT11世界記録(1時間31分41秒)を持つ井内菜津美選手(みずほフィナンシャルグループ)を含む6選手がエントリー。

視覚障がい男子は6選手がエントリーし、うち表彰対象のT11/T12には5選手が出場。副島さんは、過去大会の優勝者・上位入賞者がアジアパラ競技大会の日本代表に選出されて出場せず、誰が勝っても初優勝になると書いています。今年は聴覚障がい(T00)、知的障がい(T20)に加えて、初めて下肢障がい(T44)クラスの選手もエントリーしました。

この大会で4つのパラ世界記録が生まれている

公式プログラムの「世界記録・日本記録・大会記録一覧」に載っているハーフマラソンの世界記録のうち、4つがこの大会で生まれたものです。

クラス選手記録樹立大会
T11 男子唐澤剣也1:08:302022年 東京レガシーハーフ
T11 女子井内菜津美1:31:412022年 東京レガシーハーフ
T12 男子熊谷豊1:09:332024年 東京レガシーハーフ
T12 女子道下美里1:24:482023年 東京レガシーハーフ

4つはいずれも同じ一覧でハーフマラソンの日本記録としても掲載されています。内訳は第1回の2022年に2本、2023年と2024年に1本ずつで、2025年は出ていません。なお10月18日は愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の開幕日にもあたります。

過去4大会の記録と、2つのシリーズとの関係

公式プログラムに掲載された歴代4大会のトップ選手(表彰対象)は次のとおりです。

年男子優勝記録女子優勝記録
2025セレモン・バレガ(エチオピア)1:01:22レベッカ・ムワンギ(ケニア)1:08:46
2024アモス・クルガト(ケニア)0:59:52ロイス・チェムヌング(ケニア)1:07:27
2023エバンスケイタニー・キプトゥム(ケニア)1:01:10グラディス・チェプクルイ(ケニア)1:08:03
2022ヴィンセント・キプケモイ(ケニア)1:00:10キャロライン・ニャガ(ケニア)1:08:23

コースレコードは男女とも2024年大会。男子クルガト選手の59分52秒は歴代4大会の優勝記録で唯一の60分切りで、日本陸連掲載の2024年リザルトにも大会新記録(NGR)のマークが付いています。女子はチェムヌング選手の1時間7分27秒です。

日本勢は直近2大会でどこにいたか

日本陸連掲載の公式リザルトを2大会ぶん並べます。2024年大会は7位のアンドリュー・ロロト選手(YKK)までが1時間1分04秒以内でフィニッシュし、日本人トップは西山雄介選手(トヨタ自動車)の8位・1時間1分13秒。2025年大会は1位から5位を海外勢が占め、優勝から23秒差に6人が収まるなか、日本人トップは大迫傑選手の6位・1時間1分45秒。女子は川村楓選手(岩谷産業)の4位・1時間11分42秒が日本人トップでした。

つまり表彰台に届くには、男子なら1時間1分台前半、できれば1時間0分台が要る計算です。賞金はエリート1位300万円(8位まで設定)、記録ボーナスは世界記録100万円・日本記録50万円・大会記録30万円、パラアスリートは1位20万円から8位3万円です。

ジャパンプレミアハーフシリーズ2026シーズンの「最終戦」

この大会は単独開催ではなく、2026年にスタートした「ジャパンプレミアハーフシリーズ(JPHS)」の加盟6大会のひとつです。6大会のうち2026シーズン最後に開かれるのが10月18日の東京レガシーハーフで、だから「最終戦」です。大会公式が2026年8月31日に出したお知らせには、こう書かれています。

現在開催中の2026シーズンでは、2026年10月18日(日)開催の東京レガシーハーフマラソン2026を最終戦として、「チャンピオンシップ」の男女年間チャンピオン、「エイジポイントグランプリ」の男女年代別年間グランプリ受賞者が決定します。

つまり10月18日は、この大会の順位が決まる日であると同時にシリーズ年間王者が決まる日でもあります。加盟大会は香川丸亀国際ハーフ・名古屋シティマラソン・ぎふ清流ハーフ・仙台国際ハーフ・札幌マラソン・東京レガシーハーフの6つ。シリーズ公式サイトによれば、チャンピオンシップは記録ポイントの累積で年間上位3名に、エイジポイントグランプリは10歳刻みの年代別で上位8名に賞金・賞品が贈られます。

東京マラソン財団@tokyo42195_org

#東京レガシーハーフ マラソン2026は、「#ジャパンプレミアハーフシリーズ https://jphalf.jp/」の加盟大会です! ハーフマラソン6大会の新たなシリーズ発足|NHK 香川県のニュース https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20250813/8030021507.html

2025年8月14日Xで投稿を見る →

MGCシリーズ2026-27の対象大会ではない

一方で、よく混同されるMGCシリーズとは関係がありません。MGCシリーズ2026-27は日本陸連が運営するマラソンの年間王者決定シリーズで、公式サイトによれば北京2027世界陸上競技選手権大会の日本代表選考競技会として実施され、ロサンゼルス2028オリンピックの代表選考の中軸にも位置づけられています。対象は公募で認定された「加盟大会」とワールドマラソンメジャーズなどの「指定大会」で、いずれもマラソン。ハーフの東京レガシーハーフは含まれず、ここでMGCポイントが取れることはありません。

実業団やプロが10月のハーフに集まる理由も公式プログラムにあります。大嶋レースディレクターは、この大会には今後に向けたステップレースという側面があり、実業団やプロには冬のマラソン、学生には箱根駅伝を見据えた実戦の場になると説明しています。その具体例が2025年大会で、日本人トップだった大迫傑選手は同年12月のバレンシアマラソンで2時間4分55秒の日本記録を樹立しました。

観戦ポイント・ライブ配信・交通規制

ライブ配信は7時45分頃から

大会公式が2026年9月18日に発表したとおり、レースは東京マラソン財団公式YouTubeチャンネルでライブ配信されます。公式プログラムによれば配信開始は10月18日(日)7時45分頃で、配信枠の「開始予定時刻」も同日7時45分に設定されています。

https://www.youtube.com/watch?v=AsQ0X_Oi-eg

実況は元NHKアナウンサーでPIVOT MCの西川典孝さん、解説はMABPマーヴェリックの選手兼任監督である神野大地さんと岡田拓海さんが担当します。神野さんは2年連続の起用です。

同じチャンネルに残る2025年大会のアーカイブは、尺が3時間38分30秒。エリートの決着だけなら1時間強のレースにこれだけの尺が割かれるのは、配信がトップのフィニッシュで終わらないためです。2026年の配信枠にも「一般ランナーの熱い走りまで」と書かれています。

現地観戦はGATE Dから、無料

家族や友人を応援する人は1階のGATE Dから無料で一般観戦スタンドに入れます。利用できるのは6時30分から12時00分まで(10月5日の公式案内)。駐車場・駐輪場はなく、ペット(介護犬を除く)の入場、刃物などの危険物、爆竹・花火などの火器類の持ち込みも禁止。コース上で観戦するなら公式プログラムの「ランナー通過予想タイム」が役に立ちます。

地点車いすハーフマラソンハーフマラソン
5km8:10頃〜8:24頃8:19頃〜9:04頃
10km8:20頃〜8:48頃8:33頃〜9:42頃
15km8:30頃〜9:12頃8:47頃〜10:20頃
20km8:40頃〜9:36頃9:02頃〜10:57頃
21.0975km8:40頃〜9:40頃9:05頃〜11:05頃

幅があるのは先頭から最後尾までの時間差です。日本橋の折り返し付近(10km地点直後)は往路と復路の両方が見られ、1か所で2回応援できます。当日は「応援ナビ」と「リーダーボード」(5kmごとの通過順位とタイム)も使え、どちらも10月13日(火)0時00分の公開予定です。

交通規制は都心の広範囲に及ぶ

コースは新宿区・渋谷区・文京区・千代田区・中央区にまたがります。大会公式の「交通規制のお知らせ(全体版)」によれば規制時間は7時20分から11時40分頃。ただし開始・解除の時刻は区間ごとに違い、最後尾ランナーの通過順を反映して、折り返し側(日本橋寄り)ほど遅く始まって早く解け、スタジアム寄りほど早く始まって遅く解けます。実際、須田町⇔日本橋の中央通りは7時45分開始・10時35分解除の2時間50分ですが、スタジアム前の外苑西通り(日本青年館前⇔四谷四丁目)は7時20分開始・11時40分解除で4時間20分に及びます。

歩行者・自転車・電動キックボードも横断が規制されるため、指定の横断ポイントか歩道橋・地下鉄出入口を使います。大会公式は10月1日に横断ポイントマップ、う回ルート検索、バリアフリー360°VR道案内を公開しました。規制時間は目安で、当日の状況によって変わる場合があります。問い合わせ窓口は03-6705-0668で、10月13日(火)〜17日(土)は10時〜18時、大会当日は7時〜13時の受付です。

すねの痛みが出ている場合はシンスプリントの治し方と疲労骨折との見分け方を参考に、本番までの過ごし方を組み立ててください。

よくある質問

参加資格に完走タイムの条件はありますか

あります。大会要項の参加資格は、一般の部・障がい者の部が「2時間40分以内に完走できる男子・女子・ノンバイナリー」、障がい者(車いす)の部が「レース仕様車で1時間40分以内に完走できる」こと。競技時間はハーフが3時間00分ですが、申し込みの前提は2時間40分です。関門表の必要ペースは収容されないための下限にすぎない、と考えてください。

2026年大会にこれから申し込めますか

エントリーは区分ごとの段階受付で、本文に引用した主催者の告知によれば寄付申込・チャリティランナーが4月15日〜5月15日、ジャパンプレミアハーフシリーズ優先が5月18日〜6月9日、準エリートと一般が5月26日以降でした。定員超過時は抽選と大会要項に定められています。本記事の更新時点(2026年10月9日)で、追加募集の案内は公式サイトにありません。

雨天や荒天の場合はどうなりますか

大会要項は「雨天決行」です。開催・中止の最終的な情報は、10月18日(日)4時00分に大会公式ウェブサイトで発表されます。なお大会公式は10月1日に「台風25号の被害により参加が困難なランナーの皆さまへ」を掲載し、被害で参加が難しい場合は参加費の返金対応を行うと案内しました。

携帯用ボトルは持ち込めますか

持ち込めます。10月7日の公式案内は、携帯用ボトルの持ち込み・使用を認めたうえで、こまめな水分補給を暑さ対策に役立てるよう呼びかけています。スタート前にも給水所が設けられます。コース上の紙コップは分別回収で、青い回収ボックスへ入れるよう案内されています。

テレビ放送はありますか

本記事の更新時点(2026年10月9日)で、2026年大会のテレビ放送については大会公式からの発表を確認できていません。公式に発表されているのは東京マラソン財団公式YouTubeチャンネルでのライブ配信です。映るのはエリート男女トップ集団のレース映像と、一般ランナーのフィニッシュシーン。コース全区間を定点で追う構成ではないため、沿道の特定地点の様子は配信では確認できない可能性があります。

まとめ

東京レガシーハーフマラソン2026は10月18日(日)、MUFGスタジアム(国立競技場)発着で行われる5回目の大会です。見どころは3つ。ムティソ選手・ゲティチ選手が狙う大会記録、鈴木朋樹選手の5連覇と道下美里選手の3度目の優勝、そしてジャパンプレミアハーフシリーズ2026シーズン最終戦としての年間王者決定。走る人は16km以降の上りと、自分のウェーブから逆算した関門ペースを頭に入れておいてください。レース結果は10月18日以降、この記事に追記します。

ハーフに向けて走り込んでいる人も、冬のレースを見据えている人も、練習の記録を残しておくと調子の波が見えるようになります。陸上練習ノートアプリ「TRACK HUB」なら、距離・ペース・体感をその場で記録して、月単位の積み上げをグラフで振り返れます。本番前の2週間をどう削ったかを残しておけば、次のレースの設計が楽になります。